アジア太平洋地域の獣医師教育を強化する新パートナーシップ
国際的な学術団体FASAVA(Federation of Asian Small Animal Veterinary Associations)と、ペットフード分野で知られるロイヤルカナンが新たなパートナーシップを結びました。この協業は、アジア太平洋地域における獣医師の専門性向上と次世代の獣医師教育の促進を目的としています。
ロイヤルカナンは、プレミアムペットフードブランドとして栄養学の観点から犬と猫の健康を実現すべく活動しており、FASAVAはアジア小動物獣医師会連盟として地域内の獣医師たちの結束を進めています。今回の提携により、両者は共通の目標として教育を通じた獣医師の成長を支援し、最終的にはペットの健康促進を目指します。
今回のパートナーシップの主な取り組み
この新たな協力関係のもと、以下の取り組みが計画されています:
1.
次世代獣医師の育成:地域内で優秀な人材を発掘し、ベストプラクティスを共有することで、新たな獣医師を育てていきます。
2.
教育機会の拡大:対面及びデジタルを活用した新たな教育の機会を模索し、特に病気を抱えるペットの診療プロトコルや、子犬・子猫の健康管理、予防医療についての知識拡大を図ります。
3.
栄養学教育の推進:獣医療エコシステム全体において栄養学の重要性を啓発し、臨床認識を高める活動を行います。
獣医師の専門スキル向上に向けて
2005年に設立されて以来、FASAVAはアジア太平洋地域の獣医師制度の発展に大きく寄与してきました。その中で、地域内28の加盟団体を代表し、獣医師同士の連携を強化することで、動物福祉の向上を目指しています。また、都市部でペットの飼育頭数が増加する中、質の高い獣医療サービスが求められています。
中国では特にペットの飼育が急増し、過去10年間でその数がほぼ倍増しています。ミレニアル世代やZ世代がペットを「家族の一員」として迎える傾向が強まる中、獣医師への期待も高まっています。日本同様、この流れはアジア太平洋地域全体に広がっています。
FASAVAの会長である石田卓夫氏は、「私たちの使命である獣医師の専門スキル向上と動物福祉の発展は、ロイヤルカナンとのパートナーシップを通じて実現することができる。獣医師に対する教育やサポートを充実させ、新たな環境を築いていくことが重要です」と述べています。
ロイヤルカナンの取り組み
ロイヤルカナン社のアジアパシフィックプレジデントであるデビッド・カイ氏は、「ペットを『家族の一員』と考える飼い主が増えているため、獣医師への期待も非常に高まっている。今回のパートナーシップは、小動物医療の質を向上させるための重要な機会となります。獣医師が新しい基準に対応し、ペットの健康を保つためのサービスを提供するためには継続的なスキルアップが不可欠です」と語りました。
栄養がペットの健康を支える基盤であることを強調し、両者は次世代の獣医師が飼い主やペットに良い結果をもたらせるよう支援していく所存です。
FASAVAとロイヤルカナンの未来
FASAVAはこれまで、多彩な教育イベントやセミナーを開催してきましたが、今回のパートナーシップによりその活動は一層活発化するでしょう。地域の獣医師が今後さらなる専門性を高め、動物たちがより良い環境で健康に生活できるよう、期待が高まります。これからも両者の活動に注目が集まること間違いありません。
参考文献