SDio、生成AIの未来を切り開く
AI技術の進化が社会の隅々にまで浸透している現代、特に生成AIの発展が目まぐるしい勢いで進んでいます。そんな中、SDio株式会社(以下、SDio)が経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施している生成AI開発プロジェクト「GENIAC」において、特筆すべき第3期の採択を受けました。このプロジェクトは、国内における生成AIの開発力を強化することを目指しており、SDioはその目的に沿った取り組みを進めていきます。
GENIACについての理解
「GENIAC」とは、Generative AI Accelerator Challengeの略称で、主に生成AIの基盤技術を支えるための計算資源を提供することや、データやAIの活用に向けた実証調査の支援を行うプロジェクトです。この一環として、第1期は2024年2月から、続く第2期は2024年10月から実施されています。そして、第3期の採択発表が行われたのは2024年7月15日。省や機関の協力を得て研究開発が進められているのです。
SDioが取り組む長尺映像技術の革新
SDioが今期において注力するのは、大規模映像基盤モデル「DeepFrame LVM」の開発です。このモデルは、数時間以上の長尺映像をただの「点」として扱うのではなく、「ストーリー」として深く理解するためのものです。これは、今までの映像処理技術にはない、革新的なアプローチとなることでしょう。
技術的なブレイクスルーの期待
SDioは、独自の「階層型ハイブリッド・アーキテクチャ」を設計し、それを基盤に長尺映像の技術的なブレイクスルーを目指します。さらに、業界特化型モデルを迅速に提供するためのファインチューニング技術の開発にも取り組んでおり、これらの技術が組み合わさることで、未来の映像処理スタンダードを切り開くことが期待されます。また、「DeepFrame」モデルの長尺日本語環境における新しいベンチマーク作成にも注力し、実際に使われる場面での応用を考慮に入れた開発が進められます。
SDio株式会社の使命とビジョン
SDio株式会社は、東京の中野区に本社を置くAIスタートアップで、その企業のミッションは「Deep Search for Deep Insight」です。このビジョンのもと、テレビコンテンツを秒単位で検索できるAI検索プラットフォーム「TVPulse」の提供を行い、エンタープライズ向けの大規模映像基盤モデルの研究開発に取り組んでいます。また、SDioは今後、グローバルな視点で長尺映像基盤モデルの開発や社会実装によって、世界に影響を与える仲間を積極的に募集中です。
まとめ
SDioの「GENIAC」第3期採択は、生成AI技術のさらなる進展を示す重要な一歩です。長尺映像の解析への新しいアプローチは、映像コンテンツの理解を深めるだけでなく、様々な分野に応用可能な技術の基盤を作るでしょう。今後のSDioの活動に期待が高まります。