WH-2Aの登場
2025-06-03 13:49:48

極細線用新型コイリングマシン「WH-2A」が自動化と精度を両立

極細線用コイリングマシン「WH-2A」が新たに登場!



株式会社アマダプレスシステムが、新たなコイリングマシン「WH-2A」の販売を2025年6月3日から開始します。この機械は、極細線の加工を高速かつ高精度で実現することを目的としています。特に、医療用のガイドワイヤ成形など、精密さが求められる分野でも十分に対応できる性能を持っています。

新商品の特長



「WH-2A」は極細線用の2ポイントコイリング機構を備えており、合計13軸で構成されています。一般的な押しばねだけではなく、テーパー形状の変形押しばねの成形も可能です。4軸のコイリング機構と、初張力を制御する2軸により、コイル外径や初張力の精密な制御が実現されています。これにより、製品の品質や性能が大きく向上します。

また、施工に必要な周辺装置もオプションで提供されているため、利用者は自分のニーズに応じたカスタマイズが可能です。

自動化と効率化に向けて



近年、製造現場では少子高齢化や熟練技能者の引退による人手不足が大きな課題となっています。これに伴い、自動化や生産性の向上を図るニーズが高まっています。「WH-2A」は、独自のばね成形専用プログラム「MNO2」を搭載しており、プログラム作成が簡易化されています。

このソフトウェアは、作業の流れや各軸の動作状況を一目で把握でき、ナビシステム機能を利用することで操作の手間を大幅に削減します。また、IoT技術を活用してマシンの稼働状況をスマートフォンやPCで監視できるため、定期的なメンテナンスによる生産効率の向上が期待できます。

高い精密性を提供



「WH-2A」では、2連フィードローラーユニットが採用され、ワイヤにかかるフィード圧の負荷を軽減。これにより、安定したワイヤの送りが実現します。また、高分解能のサーボモーター制御によって、さらなる精密加工が可能です。標準装備の画像計測システム「ZN-1」は、リアルタイムでコイル外径を計測し、データを分別表示する機能を持ちます。

省スペース設計



「WH-2A」はマシンの後部にオプションとして小型の自動線台「MK-1」を搭載可能で、設置面積を大幅に削減することができます。この点で、13軸という高機能性を持ちながらも、5軸制御の極細線用コイリングマシン「SF-1A」と同等のサイズに収めることに成功しています。

仕様概要


  • - 機種名: WH-2A
  • - 線径: φ0.03 ~ φ0.2 mm
  • - 最大コイル外径: φ8 mm
  • - 標準軸数: 13
  • - 本体質量: 410 kg
  • - 制御装置: Windows
  • - ソフトウエア: MNO2

まとめ



新型コイリングマシン「WH-2A」の登場により、自動化のニーズへの対応や高精度加工が一層進化することが期待されます。年間販売目標は12台、販売価格は税別で1,200万円です。この機械が多くの製造現場において新たな可能性を広げることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社アマダ
住所
神奈川県伊勢原市石田200
電話番号

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