ジェイテクトが内製したノーコードAIプラットフォームで生産現場を改革

ジェイテクトがノーコードAIプラットフォームを内製

生産現場のデジタル化を加速する新たな試み

愛知県刈谷市に本社を構える株式会社ジェイテクトは、社内で開発したノーコードのAI活用プラットフォームを発表しました。これは、検査工程などの自動化を容易にするためのツールで、プログラミングの専門知識がなくても利用できるのが特徴です。ジェイテクトは、「JTEKT Group 2030 Vision」を掲げ、モビリティ社会の未来に向けたソリューション提供者としての地位を確立するべく取り組んでいます。

ノーコードプラットフォームの背景

近年、製造業ではデジタル化の重要性が増しており、ジェイテクトは2022年10月に新たに「先端ソフトウェア研究室」を設立しました。この研究室では、製品開発のスピード向上や生産工程の効率化を目指し、ソフトウェア人材の育成を行っています。しかし、円滑なWebアプリケーションの提供には、専門スキルを有する人材が不足しているという課題もありました。そこで、データの前処理から機械学習モデルの運用まで、誰でも簡単に扱えるノーコードプラットフォームの開発に着手しました。

プラットフォームの特長

このノーコードAI活用プラットフォームは、以下の特長があります。

1. ユーザビリティ：AIを利用するための各種サービスを操作に難しさがなく、直観的に利用できる設計がされています。
2. カスタマイズ性：サービスを自由に組み合わせることが可能な「マイクロサービスアーキテクチャ」を採用しています。

このプラットフォームによって、生産現場で働く従業員はプログラミングの知識がなくても業務の効率化が行えるようになります。

目指すデジタル革新と今後の展望

異なる分野での生産技術に応じた多様な課題を解決するため、現在は自動車部品の外観検査自動化に向けた導入を進めています。さらに、国内外のジェイテクトグループ全体への展開も視野に入れ、生産工程のデジタル革新を全世界で進めていく意向です。

SDGs達成に向けて

本プロジェクトは、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成にも寄与することを目指しています。特に、経済生産性の向上や環境に優しい製造プロセスの導入が期待されています。ジェイテクトはこの取り組みを通じて、持続可能な未来の構築に貢献していくことでしょう。

詳細については、ジェイテクトの公式サイトをご覧ください。