日立ソリューションズ西日本、金融業務効率化を図る電子化サービスを開始

日立ソリューションズ西日本が提供開始した新サービス

株式会社日立ソリューションズ西日本が、2023年9月26日より「金融機関向け依頼伝票電子化サービス」の提供を開始しました。この新サービスは、主に地方銀行や信用金庫といった金融機関の営業店や事務集中部門における業務効率を改善することを目的としております。コストを抑えつつ、迅速に導入できるクラウド型のソリューションで、特に金融業界が抱えるさまざまな課題に応えるものです。

課題と背景

現在、金融業界では人手不足や規制強化、顧客のニーズの多様化といった問題に直面しています。この背景には、インターネットバンキングの普及が進む一方で、依然として紙の伝票・依頼書を求める中小企業の顧客層が存在するという現実があります。そのため、事務処理業務に関連する負担は増加し、業務の遅延やコストの上昇、さらにはヒューマンエラーを引き起こす要因となっています。

日立ソリューションズ西日本は、このような課題を解決するために、金融業界向けのシステム導入における豊富な経験とノウハウを生かし、顧客ニーズに即した「金融機関向け依頼伝票電子化サービス」を開発しました。このサービスは、従来の紙伝票の流れを尊重しつつ、デジタル化による効率化を実現します。

特徴と利点

本サービスの主な特徴は以下の通りです。

1. QRコードによる紙伝票のデータ化
サービスでは、WEB上で作成した伝票・依頼書のQRコードを読み取ることで、データ化を行います。振込依頼や、給与・賞与振込依頼書などに対応しており、このプロセスにより、手作業による時間を約15分削減可能です。この自動化は、業務の精度を向上させ、ミスを防ぐ助けにもなります。

2. 全銀フォーマットの利用
生成されたデータは全銀フォーマットに準じており、勘定系システムとスムーズに連携できるため、紙での管理が不要になります。これにより、データの管理や保管にも手間がかからなくなります。

3. クラウドベースで低コスト
クラウドサービスという特性から、特定のハードウェアやサーバーの準備は必要なく、低コストでの導入が可能です。そのため、金融機関の迅速な業務変革を支援します。