住友大阪セメントの配船計画をAIで変革
株式会社ALGO ARTIS(アルゴ・アーティス)と住友大阪セメント株式会社は、国内のセメント業界において、AIを活用した配船計画の新たな導入を進めています。これにより、業務の効率化だけでなく、環境への配慮も実現しようとしています。
AIソリューション「Optium(オプティウム)」の開発
ALGO ARTISは、「Optium」というAIソリューションを開発し、住友大阪セメントのセメント輸送に伴う内航船の配船計画を最適化するための実証実験を行いました。この試みが成功したことで、国内のセメント業界で初めて、本格的にAIを活用した配船計画の導入が実現します。
配船計画を立案する上では、船の積載量や停泊地の数など、さまざまな要素を考慮する必要があります。特に、天候の変化や設備における問題など、突発的な事態にも対応する柔軟性が求められます。そのため、多くの関係者との調整や情報共有に多大な時間と労力が必要となっていました。
最適化AIによる新たなアプローチ
ALGO ARTISが開発した最適化AIは、比較的複雑な内航船の配船計画に強みを持っています。独自のアルゴリズムを用いることで、船ごとの動きや積載可能量、他社のオーダーなど、常に変化する条件をリアルタイムで処理します。これにより、自動的に最適な配船計画を策定することが可能となります。
コミュニケーション機能と業務負荷の軽減
配船計画が変更される際には、関係者に即時に情報を伝える通知機能が活用され、変更内容はコメントとして記録されます。これにより、関係者はその状況をリアルタイムで把握できるようになります。また、直感的に操作できるインターフェースを備えているため、計画担当者の業務負担を軽減することができます。
環境への貢献:CO2排出量の削減
この最適化AIを用いたアプローチは、業務の効率を向上させるだけでなく、環境保護にも寄与します。運行効率が向上することで燃料費が削減され、それに伴いCO2排出量の削減も見込まれます。ALGO ARTISは、住友大阪セメントと共に、配船計画業務の改革を推進していきます。
未来への展望
ALGO ARTISは、住友大阪セメントと共に、更なるシステムの実装を目指し、効率的で柔軟な配船AIソリューションの開発を続けています。コスト削減や業務効率化だけでなく、住友大阪セメントの目指すカーボンニュートラルビジョン「SOCN2050」の実現に向けても貢献していくことでしょう。
会社概要
ALGO ARTISは、「社会基盤の最適化」をコーポレートビジョンに掲げ、現場の運用計画を独自のアルゴリズムによって最適化するAIソリューションを開発しています。高度な運用環境への適応と、課題解決に寄与することを目指して、今後もさらなる革新を追求していきます。