スポーツ科学の新たな展開
新東工業株式会社は、株式会社エイジェックと共同でスポーツ・健康分野における科学的分析を進めることを決定しました。この二社の連携は、技術と教育を融合させ、スポーツ振興に寄与する新しいビジネスの創出を目指しています。
フォースプレート技術の導入
今回の取り組みの一環として、エイジェックスポーツ科学総合センターにおいて、新東工業が開発したリソース「フォースプレート」が導入されます。この技術により、地面反力を計測することが可能となり、動作解析に必要不可欠な広範なデータの取得が実現します。
新東工業のフォースプレートは、6軸力覚センサZYXerを活用し、人の動き、重心の変化、床面への力のかかり具合を精密に測定します。これにより、リハビリからプロスポーツまで幅広く利用できる可能性が広がります。従来の高精度なフォースプレートはその質量が問題視されていましたが、独自のアルゴリズムを駆使することで、軽量化を図りながらも高精度な測定を実現しています。
教育と人材育成の重要性
新東工業では、「力が見えることが世界を変える」というテーマのもと、これまで培った力覚センシング技術を駆使して、地域の健康やプロアスリートの技術向上に取り組んできました。この新しい事業では、ただデータを収集するだけでなく、そのデータを活用できる人材の育成が必要不可欠です。
エイジェックの持つ人材育成のノウハウを活用し、フォースプレートを使いこなせる専門家を育てることで、スポーツ科学の新たな地平を開くことを目指します。
スポーツ科学アカデミーの開校
さらに、栃木県栃木市に位置するエイジェックスポーツ科学総合センターでは、2025年2月に「スポーツ科学アカデミー」が開校予定です。このアカデミーでは、資格取得を目指す社会人を対象にしたオープン講座が開設され、選手としてのキャリアを追求するのはもちろん、専門的な知識を持った人材が育成されます。
未来への展望
新東工業とエイジェックの連携は、単なる技術提供に留まらず、スポーツと健康をコンセプトにした新たな事業の可能性を拓くものです。両社の知見を組み合わせることで、日本全国の人々の健康促進と健康寿命の延伸に寄与していくことが期待されます。
今後、このフォースプレートを活用したデータ分析が進むことで、個々の選手や一般市民に対しても健康への意識が高まります。この取り組みはスポーツ振興の一環として、ますます注目を集めることでしょう。