経営学が人生を変える!
人生というプロジェクトをどのようにマネジメントするか。本書『人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』では、著者の山口周氏がこの問いに答えます。彼が提唱するのは、経営学の理論を活用し、個々の人生の問題を解決する方法です。
山口周氏の背景
著者の山口周氏は、独立した研究者や著作家、パブリックスピーカーとして活動しています。20年以上外資系コンサルティング会社での経験を持つ彼は、企業の経営戦略に関する深い知見を持っています。そんな彼が、最も重要かつ難解なプロジェクトとして「人生」を選び、そのマネジメントに取り組むようになったのです。人生を一つの大きなプロジェクトとして捉え、経営戦略を通じて分析や判断を行い、結果を検証・修正していく手法は、非常にユニークで実用的です。
経営学を通じた問題解決
本書では、読者にとって身近な「人生の悩み」を具体的に提示しています。一方で、その悩みの解決に向けた経営学のコンセプトをわかりやすく解説します。たとえば、時間の使い方を改善したいという場合には、「正味現在価値」という経営学の概念を用いて時間配分を考える方法を提案しています。また、仕事とプライベートの両立が難しいという悩みに対しては「バランス・スコア・カード」を利用して、重要な自分の価値観を可視化する手法を紹介します。
それぞれの章で提示される具体的な解決策は、個々の悩みに直接応える形で提供されており、行動に移しやすい内容となっています。全体で20個の経営戦略論を紹介しており、実際に私たちの生き方に役立てる方法を学べます。
本書の概要
本書には、以下のような章立てがあり、それぞれの内容が明確に示されています。
- - 第0章 なぜ、いま「人生の経営戦略」なのか?
- - 第1章 目標設定について
- - 第2章 長期計画について
- - 第3章 職業選択について
- - 第4章 選択と意思決定について
- - 第5章 学習と成長について
各章では、人生における目標や計画、選択、成長などの要素に対して、経営学の理論を導入しています。これにより、読者自身が自身の人生をどのように形作っていくのかを考える手助けをしてくれるのです。
著者のプロフィール
山口周氏は1970年に東京都で生まれ、慶應義塾大学を卒業後、様々な企業で戦略策定や組織開発などに従事しました。多くの受賞歴があり、ビジネス書の執筆経験も豊富です。彼の著作は経営やビジネスに関心がある人々にとって、非常に興味深いものとなっています。
最後に
本書『人生の経営戦略』は、人生を戦略的にマネジメントしたいと思っている人々にとって、非常に実践的で有用な指南書です。自分自身の人生をどう捉え、どう進めていくべきかを考えるきっかけとなる一冊です。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
定価は1980円(税込)で、2025年1月15日にダイヤモンド社から発売されます。未来を見据えた新たな一歩を踏み出すために、この機会にぜひ経営学を身につけてみてはいかがでしょうか。