高齢者見守りシール「ココ！ヨミトリーナ」新発売！徘徊による行方不明問題解決に貢献

高齢者見守りシール「ココ！ヨミトリーナ」新発売！

近年、増加の一途を辿る認知症高齢者の行方不明問題。その解決策として、一般社団法人さかい介護連携促進協会が開発した画期的な見守りシール「ココ！ヨミトリーナ」が、2024年5月20日に発売されました。

このシールは、衣服や靴などに直接貼ることができる布製シールで、アイロン不要、アプリダウンロード不要という手軽さが特徴です。シールに記載された二次元バーコードを読み取ると、位置情報とともに、登録済みの家族への連絡先が表示されます。さらに、最寄りの警察署への連絡方法も表示されるため、発見者は迅速に関係機関に連絡することが可能です。

開発の背景：深刻化する高齢者行方不明問題

警察庁の調査によると、認知症による行方不明者はここ10年でほぼ倍増。2022年には18,000件を超える捜索届け出がありました。これは届け出があった件数であり、実際にはもっと多くの高齢者が行方不明になっていると推測されます。

2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、認知症患者数は700万人に達すると予想されています。高齢化が進む日本において、介護人材不足も深刻な問題であり、在宅介護の負担はますます大きくなると考えられます。

行方不明となった高齢者が遠方で見つかるケースや、交通事故に遭う危険性も高く、家族の精神的・肉体的負担は計り知れません。「ココ！ヨミトリーナ」は、こうした社会問題の解決に貢献するべく開発されました。

「ココ！ヨミトリーナ」の主な機能

アイロン不要・アプリ不要: 手軽に貼ることができ、特別な機器やアプリは必要ありません。
位置情報と連絡先表示: 二次元バーコードを読み取ると、位置情報と登録済みの家族への連絡先が表示されます。
警察への連絡先表示: 最寄りの警察署への連絡方法も表示されるため、迅速な対応が可能です。
追加情報の入力: 備考欄に、服用薬の情報や既往歴、アレルギー情報などを記入しておくことができます。

開発秘話：介護家族への想いと地域社会の協働

「ココ！ヨミトリーナ」は、一般社団法人さかい介護連携促進協会と株式会社クレアフィールドとの共同開発によって誕生しました。介護家族への情報発信を続けるポッドキャスト番組「さかそ！100年ライフ！」がきっかけとなり、布製お名前シール「布ーる」と二次元バーコードを組み合わせるアイデアが生まれました。

実際の介護家族からのヒアリング、地方自治体の取り組み調査、認知症家族の会や民生委員、地域包括支援センター、警察などとの協働による実証実験を経て、完成した製品です。クラウドファンディングでも目標金額を大きく上回る支援を集め、その期待の高さがうかがえます。

私たちの願い：誰もが安心して暮らせる社会へ

「ココ！ヨミトリーナ」は、高齢者の行方不明問題解決のための一助となるだけでなく、健常者の方々の協力も必要です。服に貼られた二次元バーコードを見かけた際は、スマートフォンでスキャンしてみるという行動が、一人ひとりの安心安全につながります。

このシールが、高齢者と家族、そして地域社会全体を繋ぎ、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献することを願っています。

商品概要

商品名：ココ！ヨミトリーナ
価格：2,500円（税込）
発売日：2024年5月20日
販売場所：Yahoo!ショッピング、クレアフィールドECサイト
サイズ：イラストあり40×20mm、イラストなし20×20mm
枚数：1シート56枚（イラストあり35枚、イラストなし21枚）
* 素材：ポリエステル