有楽製菓、全商品カカオ原料をスマイルカカオに変更
有楽製菓株式会社は、全てのカカオ原料を児童労働問題に配慮したものに切り替え、2024年7月生産の商品からその実現を果たしました。これにより、同社が製造する人気の「ブラックサンダー」シリーズを含む全商品が、約4年にわたる取り組みの結果、児童労働を考慮したスマイルカカオ100%を達成しました。
スマイルカカオプロジェクトの経緯
有楽製菓は、2020年からこのプロジェクトに取り組み始め、最初の目標は2025年までの達成でしたが、2024年に一年前倒しでの成功を収めました。この活動は、持続可能なカカオ豆の生産を目指すもので、特に児童労働に対する社会的責任を担っています。2022年9月には主力商品のカカオ原料の切り替えが完了し、2024年には全商品の切り替えを達成しました。
2020年3月に活動を開始して以来、同社のスマイルカカオ達成率は着実に伸びてきました。具体的には、2020年には5.2%、2021年には24.4%、2022年には83.6%、2023年には96.6%と順調に進展し、2024年7月には全商品が完全に切り替えられました。
スマイルカカオとは
「スマイルカカオ」という言葉は、有楽製菓が独自に取り組む、児童労働に配慮したカカオ原料を指します。具体的には、同社がカカオを購入する際に、プレミアムを上乗せして購入することで、農家の収入向上や児童労働撤廃活動、さらには農業技術の向上に貢献しています。
代表取締役社長からのメッセージ
代表取締役社長の河合辰信氏は、全てのカカオ原料が児童労働に配慮したものに切り替わったことを報告し、支援してくれた取引先や従業員に感謝を述べました。「カカオ産業には他にも多くの課題があり、特に異常気象による価格高騰が原材料の安定供給に影響を与えています。これからも持続可能なカカオ産業の実現に向けた努力を続けていきます」と、持続可能な未来を描く決意を表明しました。
ブラックサンダーの進化
同社の代表商品である「ブラックサンダー」は、1994年の誕生以来、2024年9月に30周年を迎えます。この節目を記念して、30の楽しい企画を一年間にわたって展開する「30の楽雷プロジェクト」も始動しています。また、ブラックサンダーの圧倒的なザクザク感をさらに進化させ、新しいココアクッキーを取り入れた製品が2024年から楽しめるようになります。
会社概要と今後の展望
有楽製菓株式会社は東京都小平市に本社を構え、代表者は河合辰信氏です。同社は今後もカカオの持続可能な生産に向けた活動や、消費者が安心して楽しめる商品の提供を続けていく方針です。持続可能な未来のための取り組みとして、生活に笑顔をもたらす商品をこれからもお届けしていくことでしょう。