インドネシアの食品加工会社が太陽光発電を導入
インドネシアに拠点を置くPT. Kanemory Food Service(以下、KFS)が、環境に優しい再生可能エネルギーの導入に向けた重要な一歩を踏み出しました。最近、KFSはその本社工場の屋根に637 kWpの太陽光パネルを設置しました。この取り組みは、CO₂排出量の削減を目的としており、兼松グループが株式の取得を行ったPT Alam Energy Indonesia(以下、AEI)との協力により実現しました。
兼松によるAEIの株式取得
兼松株式会社は9月にAEIの株式を取得し、このシナジーを活かしてKFSに初めてのGX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクトを導入しました。これにより、KFSは年間消費電力の約15%を再生可能エネルギーに切り替えることができ、約516トンのCO₂排出削減が期待されています。この削減は、兼松グループ全体のScope 1およびScope 2の排出量に対して約2%に相当し、持続可能な社会の構築に寄与します。
KFSの事業背景
KFSは2012年に設立され、食品加工およびセントラルキッチン事業を展開しています。日本企業のインドネシア進出を支援する役割を果たし、オリジナルの冷凍食品の販売やハラル認証に対応するビジネスを展開しています。近年、同社は業務の拡大に伴い、持続可能なエネルギー活用の重要性を認識し、太陽光発電システムの導入を決定しました。
環境への配慮と次のステップ
太陽光パネルの設置により、KFSは温室効果ガス排出の削減のみならず、持続可能なエネルギー利用による電力コストの削減も期待しています。これにより、企業運営がより効率的かつ環境に優しいものになるでしょう。加えて、10月にはAEIの施工によって、インドネシアの有名食品メーカーであるCimory Groupにも太陽光発電設備が導入される予定です。
未来を見据えて
兼松グループは、「integration 1.1」という中期経営計画の下でGXを推進しており、今後も取引先やパートナーとの連携を通じて、さまざまなGXソリューションを提供していきます。環境配慮だけでなく、ビジネスの持続可能性を追求し、より良い未来を築くことを目指しています。
会社情報
PT Kanemory Food Service
- - 設立: 2012年
- - 代表者: Koichi Nishimura
- - 所在地: Jalan Utama Modern Industri Blok AA No.8 Cikande Modern Industrial Estate Cikande, Serang, Indonesia 42186
- - ウェブサイト: kanemory.co.id
PT Alam Energy Indonesia
- - 設立: 2019年
- - 代表者: 小川 亮
- - 所在地: WeWork Sinarmas MSIG Tower, 37th Floor, Jl. Jend. Sudirman Kav. 21 Karet, Setiabudi, South Jakarta 12930, Indonesia
- - ウェブサイト: alamenergy.co.id
このような取り組みを通じて、KFSは持続可能な社会への貢献を目指し、今後も環境に優しいビジネスモデルの確立に寄与していくでしょう。