老舗建築業者北野木材がホールディングス化、新しい時代のデザイン業へシフト

北野木材の新たな挑戦：ホールディングス化とデザイン事業の創設

奈良県に拠点を置く老舗の建築業者、北野木材株式会社は、2022年11月1日にホールディングス化を果たし、新たな時代の扉を開きました。1928年に設立され、94年の歴史を持つ同社は、建築建材や住宅設備の卸売業務を中心に、多くの大手ハウスビルダーや地域工務店と築いてきた信頼関係のもと、成長を続けています。

時代に応じた変化への対応

近年、特にコロナ禍においては、オンラインビジネスが急速に進展しています。こうした変化の中で、北野木材は「木材業」から「建材・設備問屋業」、さらには「工務店事業」から「設計デザイン事業」へと変革を遂げてきました。そして、この度のホールディングス化は、その進化の一環として位置づけられています。経営理念である「LlFE STYLE INNOVATION 感動ある人生のために」を掲げ、地域社会への貢献を目指す同社は、グループ内のシナジーを高め、より最適な顧客サービスの提供を目指します。

新会社「and design株式会社」の設立

北野木材のビジョンを具体化するために設立された「and design株式会社」は、設計デザインに特化した会社として新たなスタートを切ります。代表取締役に就任した金井亮氏は、大手ゼネコンでの多様な経験を生かし、教育施設や病院などの実績を持つ一級建築士です。「デザインに、最適化を」をテーマに掲げ、顧客の多様なニーズに応えつつ、斬新さと温かさを兼ね備えたデザインを提供します。

新社屋「Mokulab」の完成

さらに、事業の拡充に伴い新社屋「Mokulab」が新設され、11月7日にグランドオープンします。アジャイルワークをテーマにしたこの新社屋は、スキップフロアの設計により、各スペース間のつながりを強化しています。1階にはラウンジエリアとライブラリ、2階には個室、3階にはフィットネスルームとジャグジーを備えた屋上があり、リフレッシュ空間としても使用可能です。

オープンに先駆けて、11月4日には新社屋の披露パーティも予定されており、地域の方々や関係者に向けた交流の場ともなることでしょう。

未来を見据えて

北野木材株式会社のホールディングス化と新会社の設立、そして新社屋のオープンは、同社が持つ「変えてはいけない想い」を大切にしつつ、変わりゆく時代に対応するための前向きなステップです。今後も顧客満足の度合いを高めるために、進化し続ける姿勢を貫いていくことでしょう。地域社会や顧客に寄り添ったサービスを提供し、さらなる成長を遂げることが期待されます。