大阪・関西万博での遠隔接客実証実験
2025年4月13日(日)、大阪・関西万博の開幕に合わせて、セブン-イレブンの店舗において新しい遠隔接客の実証実験が始まります。この取り組みは、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)とセブン-イレブン・ジャパン株式会社(以下、セブン-イレブン)の協力により実施され、avatarin株式会社の最新技術であるアバターロボット「newme」を使用した接客方法が導入されます。
実証実験の概要
セブン-イレブンの店舗は万博会場内に位置し、西ゲート店とウォータープラザ店の2店舗が対象です。これらの店舗は、NTTのIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)技術を利用して接続され、NTTパビリオン内の遠隔接客ルームからアバターロボット「newme」を操作する形で、お客様の接客を行います。
この新しい接客方式では、来店するお客様が求める情報提供や商品の紹介、問い合わせ対応が日本語と英語で行われます。また、「newme」は遠隔地で自由に動き回り、目の前の状況を見ながらお客様とコミュニケーションをとることができるため、より人に近い接客体験を提供します。
特徴と意義
この実証実験の大きな目的は、日本国内で進行中の人口減少や高齢化といった課題を克服することです。特に、観光業などでの人手不足が深刻化している中、このアプローチにより接客業務の省力化や効率化が図られ、店舗の運営を支える新たなソリューションを提供することが期待されています。また、IOWNの技術がもたらす低遅延で高品質な通信環境も、この遠隔接客を支える重要な要素となります。
企業の役割
この取り組みには、各社の特異な役割が設定されています。NTT ComがIOWNの通信基盤を提供し、セブン-イレブンは遠隔接客のサービスを展開します。さらに、avatarin株式会社は、「newme」やその操作に必要なクラウド環境を提供し、円滑な接客を実現します。
今後の展開
この実証実験によって得られた知見を生かし、万博終了後にはセブン-イレブンの全国の店舗においても、さらなる接客体験の向上を図る考えです。少子高齢化に伴い、労働力の減少が懸念される中、人材不足の解消に結びつくような取り組みとしても期待されています。これにより、来店するお客様ごとに価値のある体験を提供することが可能となります。
この実証実験は、大阪・関西万博という特別な場を借りて進行し、多くの注目を集めることが予想されます。新しい接客スタイルを体験できる機会として、多くの来場者にとって興味深いものとなるでしょう。