働く女性の健康調査
2023-08-29 15:00:01
女性の働き方を見つめ直す、心身の健康調査結果と提言
最近実施された「働く人の健康に関する調査」によって、多くの女性が心身の不調を抱えながら働いていることが明らかになりました。この調査は全薬工業株式会社とEmma Sleep Japan合同会社によるもので、848人の男女が対象となっています。
調査結果によると、90%以上の女性が働く中で何らかの不調を経験していると回答しましたが、実際に相談を行ったのは半数以下という結果が出ました。このような背景には、「相談しても解決しない」といった理由や、「自分で何とかすべき」と感じる心理があることが関係しているようです。
日常的に健康を保つための取り組みでは、「十分な睡眠をとる」「食生活に気を配る」「ストレスをためない」との回答が多く、睡眠の重要性を実感する声が多数を占めています。しかし、実際に確保したい睡眠時間と実際の睡眠時間には約2時間ものギャップが存在し、仕事や家庭の役割から十分な睡眠が得られていない現状がうかがえます。
特に眠れない理由としては、「心配ごとや仕事の考え事」が多くの女性に共通する悩みでした。実施された対処法では、4割以上が「目を閉じる」ことに留まっていることも明らかに。これは、深刻な問題を解決する方法を認識していない傾向です。
また、6割以上の女性が「人間関係や精神的ストレス」を原因として挙げています。特に、感情の不調として「疲れやすい」「イライラする」といった報告が多く、心の健康が非常に大切であることを示しています。
加えて、ホルモンバランスの乱れが影響していることも指摘されており、7割以上の女性が「イライラや不眠」で日常生活に支障をきたしていると答えています。不調を感じても改善策を講じていない人も多く、調査結果では「我慢する」という選択肢を選んだ人が約3割に達しました。
また、女性ならではの苦悩を職場で相談することへの障壁は大きく、実際にコミュニケーションをとったことがある人はわずか1割ほどでした。これは、職場での理解が得られにくいことや、我慢する文化が依然として根強いことを示しています。
今後の提言としては、心身の不調を感じた際、まずは身近な人に話してみることや、手軽な改善策を取り入れるなどし、我慢せずに積極的な対処を促進する必要があると考えます。
最後に、調査を通じて得られた情報は、企業や社会全体で女性の健康を支えるための施策の重要性を再認識させるきっかけになるでしょう。少しでも多くの女性が健康的に働き、充実した生活を送れることを願っています。
参考情報
この調査の詳細は、全薬工業株式会社及びEmma Sleep Japanの公式ウェブサイトで確認できます。健康を気にする働く女性の皆さんにとって、自分のライフスタイルを見直す良いきっかけになるかもしれません。
調査概要
調査主体:全薬工業株式会社、Emma Sleep Japan合同会社
調査名:「働く人の健康に関する調査」
実施時期:2023年8月4日から8月7日
調査方法:インターネット調査
対象:20〜59歳の男女有職者848人
会社情報
- 会社名
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全薬工業株式会社
- 住所
- 東京都文京区大塚5-6-15
- 電話番号
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03-3946-1111