19世紀の博物画と鳥の魅力を体感できる特別展
いよいよ2026年4月18日から、埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムにて「ワンダーバードに憧れて鳥に取り憑かれた人々」が開催されます。この特別展では、19世紀に生み出された貴重な博物画を通じて、鳥に対する人々の深い愛情と執念が明らかになります。
鳥と人間の長い関係
古代から人間と鳥の関係は非常に密接でした。荒俣宏氏がアドバイザリーを務めるこのミュージアムの展覧会では、彼の収集した博物画コレクションを通じて、鳥がどのように人間に影響を及ぼしてきたのかを探ります。例えば、ローマ建国の際には、鳥の動きが土地の選定や戦いの結果を左右する重要な指標とされていたといいます。
鳥は神話や伝説でもしばしば神や精霊に近い存在として描かれ、その美しさや神秘さは古代の人々を引きつけてきました。特に、大航海時代を経た後には、さまざまな種類の鳥が博物画として記録され、その美術的価値も高まっていきました。
執念と技術の結晶
本展の見どころの一つは、フランスの博物画家ジャン=バティスト・オードベルによるハチドリの作品です。彼は、その羽根の美しさを再現するために新たな技法を導入し、金箔を使ってその輝きを強調しました。彼の作品『黄金の鳥、あるいは金属の光沢』は、ただの博物図譜ではなく、観る者に強烈な印象を与えるアートです。
その過程で彼の執念は、ただ描くことを超え、理論研究と実践の両方において傑出しています。博物画のアプローチは、現代のカメラでは捉えられない色合いや光沢を表現する手段であり、観覧者はその精密さに驚かされることでしょう。
展覧会の多様性
「ワンダーバードに憧れて鳥に取り憑かれた人々」では、博物画約120点と剥製約10点が展示されます。展示は鳥かごをイメージした空間で行われ、観る者を鳥たちの世界へ引き込むように設計されています。更に、荒俣氏の著書や関連書籍も紹介され、博物学とアートが融合した新たな知の空間が楽しめます。
アートだけでなく博物学的価値も兼ね備えたこの展覧会は、学びの場でもあり、観覧者はまるで鳥たちの息づかいを感じることができるでしょう。
開催概要
- - 展示タイトル: ワンダーバードに憧れて鳥に取り憩かれた人々
- - 開催期間: 2026年4月18日(土)~2026年9月28日(月)
- - 会場: 角川武蔵野ミュージアム 4F 荒俣ワンダー秘宝館
- - 住所: 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
- - 休館日: 毎週火曜日、6月1日(月)~5日(金)(特例日あり)
- - 公式サイト: 角川武蔵野ミュージアム公式サイト
公演チケットも販売されており、一般料金は1400円ですが、学生や小学生向けの割引も利用可能。ぜひこの機会に、19世紀の博物画の美と鳥の魅力に触れてみてください。
角川文化振興財団が贈るこの特別展は、アートファンはもちろん、博物学や自然に興味を持つ方々にとっても必見です。ぜひ、ご家族や友人を伴ってお越しください。