ヘッドウォータースがElasticと提携し生成AIソリューションを強化
株式会社ヘッドウォータース(東京都新宿区、代表取締役:篠田庸介)は、米国およびオランダに本社を置くElasticの日本法人、Elasticsearch株式会社(東京都中央区、日本代表:山賀裕二)とのリセラー契約を締結しました。この提携により、ヘッドウォータースは生成AIの案件に対し、検索・分析エンジン「Elasticsearch」を利用したオンプレミスのRAG(Retrieval-Augmented Generation)ソリューションの提供を強化します。
RAGシステムの重要性
近年、生成AIを業務に活用する企業が増えていますが、データを安全に扱うためには高精度なRAGシステムが不可欠です。ヘッドウォータースではMicrosoft Azureのベクトル検索技術を採用し、RAGシステムの精度を90%以上に向上。これにより、多くの顧客から信頼を得ています。しかし、セキュリティ上の理由からクラウドにデータを置きたくない企業の声に応え、オンプレミスでのRAG導入を進めることとなりました。
Elasticsearchが持つ優位性
Elasticsearchは、RAGシステムの重要な要素となるベクトルデータベースやベクトル検索を提供しており、特にオンプレミス環境でのデータ処理に強みを持っています。また、Microsoft Azureとの組み合わせは、Microsoft製品との統合やハイブリッドクラウド戦略において大きな価値を生み出します。
ヘッドウォータースは、Azureを基盤とした生成AIソリューションを提供しており、Elasticsearchを活用することで、より強固なオンプレミスRAGの構築が可能となります。
パートナーシップによるシナジー効果
Elasticパートナープログラムに参加したことで、ヘッドウォータースは自社ソリューションとElasticsearchのAIプラットフォームを組み合わせた、付加価値の高いサービスを提供できるようになります。また、両社の強みを活かした共同営業やマーケティング活動も展開し、より多くの企業に対して生成AIの活用を促進する体制を築いています。ヘッドウォータースは、生成AIに関する専門知識とElasticの検索AI機能の融合により、企業が直面する様々な課題に応える新たな活用シナリオを開発していく方針です。
RAGについての理解
RAGは、大規模言語モデルと外部データベースを結ぶ新技術で、外部の知識を検索することで、高度な文章生成を可能にします。今後、RAGは世界中で急速に成長すると予測されており、2024年から2030年には平均成長率が44.7%に達すると言われています。
ヘッドウォータースのオンプレミスRAGソリューション
オンプレミスRAGでは、ローカルなデータベースへの検索機能を大規模言語モデルに組み込み、クラウドを通さずに社内データを活用することで、よりセキュアで高精度なAI応答が実現します。Elasticsearchの技術を活かすことで、オンプレミスとクラウド両方のデータを横断的に検索することが可能になり、企業は柔軟で安全なデータ活用が可能になります。
今後に向けて
ヘッドウォータースは、Elasticsearchとの連携を強化し、共同マーケティングやデータ活用ソリューションの開発に取り組んでいく方針です。また、Elastic Stack on Azureを活用した新たなサービスや生成AIを用いたソリューションを次々と展開し、顧客のニーズに応えていくことを目指します。今後の業績にも影響を及ぼす取り組みですが、その詳細については随時お知らせしていく予定です。
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