イタンジ株式会社のグループ企業である株式会社ハウスマートは、2025年6月から株式会社不動産流通システム(REDS)が提供する不動産売買仲介会社向け接客支援システム「プロポクラウド 接客支援」を導入することを発表しました。これは、不動産業界における効率的な営業支援を目指したテクノロジーの導入の一環です。
不動産売買仲介業務では、物件購入希望者それぞれの条件を元に、物件情報サイトで検索を行われています。これまでは、仲介会社は物件提案を行う際に、各店舗ごとに複数の検索条件を設定し、物件および販売図面の情報を管理する必要がありましたが、この業務にはかなりの時間と労力がかかっていました。また、「帯替え」と呼ばれる業務では、販売図面をダウンロードした後、会社名や連絡先を自社の情報に手動で変更する必要があり、これもまた日常的な業務負担の一端を担っていました。
そこで、ハウスマートが導入する「プロポクラウド」は、これらのプロセスをスムーズにし、時間を大幅に節約するための強力なツールです。新システムにより、営業担当者がそれぞれの検索条件を簡単に保存できるため、これまでの手作業に比べてはるかに効率的な情報管理が実現します。さらに、販売図面の帯替えはワンクリックで可能となり、物件情報の更新がリアルタイムで行えます。
REDSの代表である深谷十三氏は、このシステム導入の意義を明確に述べています。「スピード感のある対応や正確な情報管理が求められる中で、業務の負担を軽減し、営業担当者が本質的な業務に集中できる環境を整えることが、顧客への質の高い提案に繋がると考えています。」とコメントしています。この言葉からも、彼らの顧客志向とテクノロジーによる業務革新に対する真剣な取り組みが伺えます。
プロポクラウドには、以下のような革新機能が搭載されています。
1.
自動帯替え
物件情報サイトから販売図面をダウンロードすると、自動で公司名や連絡先が自社のものに変更されることで、手間を大幅に削減します。さらに、この帯替えした図面はURLで簡単に共有でき、メール送付時のファイル容量を気にせず買主に迅速に情報を届けることができます。
2.
物件価格の変更検知
買主が以前に閲覧した物件の価格が変動した場合、再度そのページを開いた際に通知が表示されるため、買主にタイムリーな情報を迅速に提供できます。
3.
営業担当者単位での条件保存
物件情報サイトでは、これまで店舗単位で検索条件が保存されていましたが、プロポクラウドにより営業担当者ごとの条件保存が可能になります。これによって、新着物件を即座に提案することができ、顧客へのアプローチがさらに強化されるでしょう。
ハウスマートは、不動産業務の新たな形を提供する企業として注目を集めています。代表取締役の針山昌幸氏は、「テクノロジーを駆使して、不動産業界の職を再構築し、営業担当者がその可能性を広げ、自らの営業に感動を覚えるようなサービスを提供します」と語っています。
このように、ハウスマートの「プロポクラウド」導入に期待感が高まっています。不動産業界において、業務の効率化は単なるコスト削減に留まらず、顧客サービスの質向上にも寄与することが期待されており、テクノロジーの進化はこの分野での新たな可能性を切り開く一助となるでしょう。各不動産会社がどのようにこの新しいツールを活用し、業務を効率化するかが注目されます。