【タイトル】
ベクトルチャイナとぐるなび上海、業務提携を結び日本食品の中国進出支援を強化
2023年のエキサイティングなビジネスニュースは、株式会社ベクトルの中国現地法人である維酷公共関係諮詢(上海)有限公司、通称ベクトルチャイナが、株式会社ぐるなびの子会社であるぐるなび上海社と業務提携を結び、日本の食品事業者および自治体に向けた中国市場への進出支援を強化したことです。これにより、貿易輸出入サービスから市場調査、ビジネスマッチングまで、包括的なサポートが提供されるようになります。
この提携は、最近の中国政府による日本からの水産物の輸入禁止措置や、農林水産物の輸出額の減少という厳しい市場環境を受けたものです。2023年のデータによれば、中国への農林水産物・食品の輸出額は2,371億円に達しながらも、前年比で14.8%の減少を記録しました。この影響により、多くの日本の食品事業者が中国市場でのシェア拡大や新規顧客の獲得に苦戦しています。
こうした課題解決のために、ぐるなび上海が有する強固なフードサプライチェーンとネットワーク、さらにベクトルチャイナが築いてきた情報発信のノウハウとリスクマネジメントの知見を融合させることが求められています。この提携により、両社は日本食品事業者と自治体に対し、ワンストップでの支援体制を提供することが可能になります。
業務提携の内容
具体的には、以下の5つの事業内容を通じて、日本の食品事業者の中国進出を支援していく計画です。
1.
貿易輸出入サービス
ベクトルチャイナは、中国国内への輸入に関するコンサルティング、物流、倉庫業務など、貿易に関する一連のサービスを提供します。これにより、企業は輸出手続きや通関業務を円滑に行うことができます。
2.
市場調査
中国市場における効率的なマーケットリサーチを実施します。具体策としてオンライン調査やインタビュー、データ集計、レポーティングを通じて市場の動向を把握し、販促戦略の提案を行います。
3.
ビジネスマッチング
ぐるなび上海は、中国食品土畜輸出入商会が運営するプラットフォームと連携し、多数の食品企業にアプローチできる機会を提供します。商談会や品評会を通じて、ビジネスチャンスを創出します。
4.
販促&プロモーション
アジアトップのPR企業として、オフライン広告やSNS戦略を活用し、中国国内のお客様に向けた情報発信を行います。目標は、中国市場における商品の認知度を高めることです。
5.
リスクマネジメント
政治や経済の不安定要因が多い中国市場では、企業が迅速に危機に対応できる体制を構築することが重要です。モニタリングや危機発生時対応の施策を通じて、自社ブランドを守る支援を行います。
今後の展望
ベクトルチャイナは、今後も企業の中国市場進出および現地での成長支援を続けていく意向を示しています。優れた商品群を適切なターゲットに届けることで、企業の成長に貢献することを目指しています。
【まとめ】
ベクトルチャイナとぐるなび上海の業務提携は、厳しい市場環境下でも日本の食品事業者に対する強力な支援を提供するものであり、中国市場での成功を手に入れるための新たな一歩となります。これからの展開に、大いに期待が寄せられることでしょう。