高齢者支援を進化させる「ころやわマットセンサー」の登場
株式会社Magic Shields(マジックシールズ)が2024年10月に発売を予定している新製品「ころやわマットセンサー」。これは、既存の転倒防止床材「ころやわ」に離床を報知する機能を付加した画期的な製品です。高齢者の方々が安全に過ごせる環境を実現するための新たな一歩として注目を集めています。
「ころやわマットセンサー」の革新ポイント
「ころやわマットセンサー」は、まずそのセンサーが組み込まれている点です。利用者が離床した際にはセンサーが感知し、ナースコールと連動して報知します。これにより、利用者が動き出したタイミングで適切なサポートが受けられる環境が整います。特に、高齢者の転倒や転落を未然に防ぐことが期待されており、安心感をもたらします。
さらに、衝撃吸収性も大きな特徴の一つです。椅子やベッドから転落など、様々な状況下でも大腿骨の骨折リスクを軽減する設計になっています。このマットは、フローリングと比較しても約半分の衝撃を吸収し、骨粗鬆症や高齢者に特有の骨折リスクを軽減します。
続いて、歩行時の快適性も追求されています。通常のフローリングと同様に安定感を持ちながらも、屋内での移動時に不快感を与えず、使いやすさを実現しています。厚さ1.2cmというスリムな設計は、転倒時の躓きを減少させ、より安全です。
その上で、「ころやわマットセンサー」は移動可能な特性も持っています。継ぎ目がないため、丸めて持ち運ぶことができ、病棟間や自宅への持ち運びが容易です。この点で、利用者様の多様なニーズに応えることができるでしょう。また、清掃が容易で、水分による汚れにも対応できるため、衛生面でも優れた性能を発揮します。
改良された無線タイプの発信機
新たに改良された部分として、無線タイプの発信機がマット本体に内蔵され、これにより使用中の不便さが大幅に改善されました。以前のモデルではコードが必要でしたが、これを解消し、持ち運びや保管が簡単になりました。より効率的に使用できるようになり、医療現場での信頼性も高まります。
製品の詳細
「ころやわマットセンサー」は、Mサイズ(150cm × 90cm)とLサイズ(180cm × 120cm)の2タイプがあります。それぞれのサイズに合ったプライスは、Mサイズが132,000円(税込)、Lサイズが143,000円(税込)です。また、初めての導入を考える医療機関や福祉施設向けに、デモ機の貸し出しも行っています。これにより、リアルな環境での使用感を確認することができます。
会社の沿革とビジョン
マジックシールズは2019年に設立され、自動車工学と医学をベースにした新素材の研究開発を行っています。「ころやわ」という床材は、高齢者の転倒による骨折を減少させるために開発されたもので、歩行時の安定性と衝撃吸収を両立させた新しいアプローチを提案しています。今後も、医療や福祉の現場で役立つ製品の開発を続けていくことで、高齢者が自由に動ける环境を整えることを目指しています。
未来の介護環境を見据えて
「ころやわマットセンサー」は、今後もさらなる改良が予定されています。ニーズに応じたセンサ範囲の拡張やサイズのバリエーション展開など、使い手の声を反映した製品開発が進められることでしょう。高齢者が自分の意思で自由に動ける社会を実現するために、今後の挑戦に期待が高まります。