大学スポーツの未来を考える筑波大学の挑戦
筑波大学が主催する「リーダーシップ研修」は、2026年2月7日から8日の2日間にわたり、約60名の運動部リーダーを対象に行われます。この研修は、現在のスポーツ界で問題視されているハラスメントやガバナンスの不備に対処すべく、単に競技力を向上させるだけではなく、アスリートたちの人生における成功を見据えた教育を目指しています。
筑波大学の成果と新たな方針
筑波大学は、過去数年間で数多くの実績を挙げてきました。2025年には、サッカー部が関東大学サッカーリーグおよびインカレで45年ぶりの二冠を達成しました。そのほか、女子バレーボールやバドミントン、陸上競技、スポーツクライミングといったさまざまな競技でも全国制覇や上位入賞を果たしています。
このような成果は筑波大学体育スポーツ局による統一的な指導の賜物であり、米国流の教育システムを導入し、運動部全体を横断的にサポートしています。選手たちが「目先の勝利」ではなく、人生においての成長を重視する新たな風潮を築きつつあります。
真のリーダーシップを育成するために
このリーダーシップ研修の最大のテーマは、リーダー自身が持つ「ブレない軸」を確立することです。リーダーが自らの目的をしっかりと理解し、具体化することで、チーム全体のビジョンを描き出します。参加する学生アスリートたちは、自らの競技への熱意や将来の目標について問い直す貴重な機会を得ます。
- 「なぜ、大学生活の4年間をこの競技に懸けるのか?」
- 「私は、どんなリーダーでありたいのか?」
- 「引退するとき、どんな状態でいたいのか?」
これらの問いに対する答えこそが、個々のチームビジョンを形成し、組織を動かす原動力になるのです。自らにとっての「本当の勝利」を言語化し、チームの基盤を作る充実した2日間となることを目指しています。
タコツボ化の打破と協力の重要性
近年、日本の部活動においては「タコツボ化」と呼ばれる現象が問題視されています。つまり、各部活動が孤立し、他チームとの交流が不足している状態です。しかし、筑波大学ではこの閉鎖的な構造を打破し、リーダー同士の情報交換や協力を促進する環境を整えています。
プログラムの内容
研修の内容は、以下のような体験型ワークやグループワークを含んでいます。
・リーダーシップを学ぶ体験型ワーク
・人生背景を振り返り価値観を言語化するシェアワーク
・チーム理念やビジョン作り
・経営視点からの組織体制理解
・組織マネジメントの重要ポイント
・チームビジョンと目標をチームメンバーにプレゼンテーション
目的とビジョンが人を動かす
今回の研修の講師を務める高木謙治氏は、アメリカンフットボールに情熱を注いできた人物です。彼は1万6千名以上の人材教育に関与し、多くのアスリートを育て上げてきました。高木氏は、「目の前の結果は通過点であり、人生の目的が我々を強くする」と説いています。
生涯の武器となるブレない軸についての重要性を自身の経験から語り、学生たちが真のリーダーに求められる資質を理解する手助けをします。このリーダーシップ研修を通じて、筑波大学が掲げる「人生における成功」を得るための新しい道筋が開かれることでしょう。
開催概要
- - 日時: 2026年2月7日(土)・8日(日)両日 9:00〜17:00
- - 場所: 筑波大学内会場
- - 参加者: 筑波大学・運動部のリーダー約60名
終わりに
筑波大学の取り組みは、単なる勝利の追求ではなく、スポーツを通じた真の人材育成を目指しています。このリーダーシップ研修が、次世代のアスリートに新しい価値観をもたらし、彼らの人生に豊かな成果をもたらすことを期待しています。