iDeCo事務処理の新たなカタチ
アルティウスリンク株式会社は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の事務処理を一社体制で行うことに成功しました。この新しい取り組みは、340万人を超える加入者に対して、迅速かつ高品質なサービスを提供するための重要なステップです。
背景と課題
2001年に導入されたiDeCo制度は、法律の改正に伴い、加入者数が増加の一途をたどっています。特に最近では340万人以上が利用しており、さらなる効率的な運営が求められています。定期的な法律改正や加入要件の緩和により、業務の効率化は喫緊の課題となっていました。アルティウスリンクは、このような状況を踏まえ、事務処理を迅速に行うための体制を整える必要がありました。
業務効率化施策
国内BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業界で最大規模の人的リソースを持つアルティウスリンクは、急増する事務処理のニーズに対応すべく、業務をDX(デジタルトランスフォーメーション)化しました。特に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入により、従来の手作業を省力化し、事務処理の効率を飛躍的に向上させています。2016年の業務開始時には40万件だった処理件数が、現在では200万件以上に達しています。
ワンストップサービスの実現
アルティウスリンクの強みは、長年にわたって蓄積してきた年金関連の専門知識です。年金業務に精通した人材を配置し、業務設計から実行までをスムーズに行うことができます。国民年金基金連合会との協力により、FAQや申請用帳票の整備も進み、法律改正に対応したオペレーション変更も柔軟に行なっています。
シームレスな情報共有
特に注目すべきは、一社での業務運営がもたらす情報の一元化です。一般的な運営では複数社が関与するため、情報の共有が難しくなりますが、アルティウスリンクは、すべての業務を自社内で完結し、迅速な対応を可能にしました。これにより、申込帳票や事務処理の改善が迅速に行われ、更にコンタクトセンターでの対応クオリティ向上にも寄与しています。
今後の展望
アルティウスリンクは今後も国民年金基金連合会と協力しながら、iDeCo利用者が安心してサービスを利用できるように、さらなるDXの推進を目指していきます。サービスの品質を高めることで、利用者の満足度向上に努めていく所存です。
情報を共有し、複雑な年金制度を分かりやすく提供することで、利用者の信頼を得ていこうとしています。アルティウスリンクの取り組みは、急速に進化する時代における新たなモデルを示しており、今後の展開にも注目が集まります。