九段中等教育学校で開催された生成AIワークショップの実施レポート

生成AIワークショップの開催された九段中等教育学校

2025年10月31日、東京都千代田区に位置する千代田区立九段中等教育学校で、中学1年生を対象にした生成AIを利用したワークショップが行われました。このイベントは、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を促進するアルサーガパートナーズ株式会社が主催し、同社が開発を支援している校内生成AIツール「otomotto」の利用を中心に展開されました。

教育DXを進める「otomotto」とは？

九段中等教育学校は、文部科学省からリーディングDXスクールに指定されており、教育の現場における生成AIの活用を推進しています。校内生成AIツール「otomotto」は、安全性に配慮されており、特に未成年者に使いやすい環境を提供しています。このツールは、複数の大型言語モデル（LLM）を活用できるほか、チャット機能や画像生成も手軽に行え、生徒たちの学びを支える強力なサポート役となっています。

otonottoは生徒にとって、学びの「おとも」となり、創造的思考や問題解決能力を育む助けとなっています。セキュリティに配慮された環境で運用されることで、教育現場での安心した使用が実現されています。

ワークショップの内容

今回のワークショップは、「AIとDXの世界を体験しよう！」というテーマで実施され、以下の3つのセクションで構成されました：

1. DXとAIについて学ぶ
2. otomottoによるAI体験
3. otomottoの「新しい機能」の考案

1. DXとAIについて学ぶ

最初のセクションでは、DXの概念について説明が行われました。このワークショップでのDXの定義は、「デジタル技術を活用し、製品やサービス、ビジネスモデル、企業文化、組織を根本から変革すること」です。生徒たちは、身近な例を通じてDXの重要性を再認識しました。

2. otomottoによるAI体験

次に、生徒たちは実際に「otomotto」を操作し、AI体験を行いました。正解を教えるだけでなく、様々な形でサポートしてくれるAIの在り方について再確認しました。例えば、英単語の学習アシスタントとしての利用や、ダジャレを考えるお助けを依頼したり、思い悩みを相談するなど、幅広い体験をしたのです。

ヤはAIを「自分の味方」にする方法についても理解を深めました。また、従来のAIと生成AIとの違いについても説明がされ、生成AIのプロセスについても学びました。

3. otomottoの「新しい機能」の考案

最後のセクションでは、生徒たちが「otomottoの新しい機能」を考案するための時間が設けられました。生徒たちは普段使っているotomootoを基に、アイデアを自由に発想し、将来的に実装する可能性を持つアイデアに取り組みました。

ワークショップの流れ

以下は、ワークショップ内での具体的なアイデア発想の流れです：

- ステップ1: 「あったらいいな」と思う機能のアイデアを書き出します。
- ステップ2: AI（otomotto）に質問し、自分の考えを広げるヒントを得ることを目的とします。
- ステップ3: チームメンバーにアイデアを共有し合います。

生徒たちの感想

生徒たちはワークショップの終わりに、AIやDXの重要性、さらにどうやってタスクを便利にするかについて学んだことへの感謝の意を示しました。他者の意見を考慮しつつ、全員で意見交換する姿勢にも印象を受けました。この活動を通じて、彼らはより積極的にDXやAIの活用に取り組む姿勢を養ったのです。

まとめ

今回のワークショップでは、九段中等教育学校の生徒たちが「otomotto」を通じてAIを身近に感じ、その可能性を探求しました。生徒たちは今後、考案したアイデアをもとに、学校に戻った後もプロジェクトを進めていく予定です。最終的には、新機能の発表が2026年1月に予定されています。

アルサーガパートナーズは、今後も教育界や地域社会と連携し、次世代を担うリーダーや技術者の育成を支援していく考えです。