下田の文化財宿泊
2025-09-03 18:34:26

下田の歴史を宿泊施設に!170年超の文化財「雑忠」がオープン

下田の文化財宿泊施設「源泉掛け流し なまこ壁の宿「雑忠」」



静岡県下田市に、歴史を感じさせる新たな宿泊施設が誕生しました。それが、築170年以上の文化遺産である「なまこ壁の家・雑忠」を活用した『源泉掛け流し なまこ壁の宿「雑忠」』です。2023年9月21日にグランドオープンし、注目を集めています。この施設の運営は、神奈川県湯河原町を拠点に文化財の保存と活用を行う「合同会社いとへん」が手掛けています。

歴史的背景と鈴木家の思い



「雑忠」は、下田市の中で最も大きななまこ壁を有する建物として、地域の魅力を象徴する文化財でもあります。この建物は、下田登録まち遺産第1号にも認定され、長い歴史を誇ります。オーナーの鈴木家はこの地で代々商売を営んできた一族で、江戸時代には廻船問屋を開業し、明治・昭和の時代には多くの町長を輩出するなど、地域経済に多大な貢献をしてきました。

今回は、鈴木家の17代目オーナーの意向により、長年家族だけが利用してきた屋敷を改装し、地域活性化に寄与すべく宿泊施設として開放されました。この動きには、「もっと下田のために役立てたい」という強い想いが込められています。

源泉掛け流しの温泉と歴史的な客室



『源泉掛け流し なまこ壁の宿「雑忠」』は、歴史的な雰囲気を大切にした宿泊体験を提供しています。宿泊可能な部屋は「奥座敷」と「離れ」の2つで、各客室は最大12人まで収容可能です。古き良き日本の風情を感じられる和室が設けられ、この場所で過ごすことで、鈴木家の歴史と文化に触れることができます。

特に離れには、衆議院議員を務めていた当主の時代に建設された迎賓館としての役割も持ち、細部にまでこだわった手工芸が施されています。これにより、訪れる人は贅沢な「和」を満喫できます。また、宿泊者は中庭を越えた共用設備にある広い浴室で源泉かけ流しの温泉を楽しむことができ、家族みんなで安心して入浴できる環境が整えられています。

下田の魅力を深く体験するプラン



宿泊者には、下田の地域を紹介し、観光を楽しんでいただくことが奨励されています。オーナーの鈴木氏の方針に従い、近隣の飲食店や特産品を利用することがすすめられ、実際に地域の魅力を堪能できるような提案が行われます。

さらに、和装でのプロカメラマンによる撮影会や出張寿司など、多彩なオプションも用意されており、地域のさまざまな事業者と連携しながら深い体験を届ける工夫がされています。

グランドオープンイベント



グランドオープンにあたって、記念のオープニングセレモニーが開催され、松木正一郎下田市長も出席予定です。また、内覧会は自由参加で行われ、記念品もプレゼントされるとのことです。地域のコーヒーショップによるコーヒースタンドも出店し、来場者に地元の味を楽しむ機会を提供します。

この新しい宿泊施設『源泉掛け流し なまこ壁の宿「雑忠」』は、歴史的な価値を持ちながらも、現代のライフスタイルに合わせた魅力漂う場所として、今後の下田の観光業に大いに貢献していくことでしょう。

まとめ



下田の文化遺産を活かした宿泊体験は、一族の長い歴史と地域を愛する想いが詰まっています。ぜひ訪れて、この特別な場所で下田の魅力を存分に堪能してみてください。


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会社情報

会社名
合同会社いとへん
住所
神奈川県足柄下郡湯河原町292
電話番号
0465-46-9849

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