インドと日本の学生が心を通わせる教育プロジェクト始動

インドと日本がつながる教育の架け橋

2023年、特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガと株式会社With The Worldが業務委託契約を結び、インドの貧困地域に暮らす学生と日本の学生が交流できる新しい教育カリキュラムが始動しました。このプロジェクトは、インドの子どもたちに質の高い教育を届けるための重要な一歩です。

提携の背景

ニランジャナセワサンガは2003年から、インドの最貧困地域であるビハール州の子どもたちのために無償の教育を提供してきました。新型コロナウイルスの影響で、学校が閉鎖される中、豊かな家庭はオンライン授業を受ける一方で、貧困層は教育にすらアクセスできない状況が続きました。それを受けて、この新しいカリキュラムが策定されました。

株式会社With The Worldは、グローバルな教育環境を整えるmissionを掲げ、日本と世界をつなぐオンライン国際交流授業を提供しています。今回の取り組みは、双方の学生が言語スキルを活かし、互いに文化や社会問題について議論することで、学びの意欲を高めることを期待しています。

最初の交流イベント

2023年10月14日には、インドと日本の学生が初めて顔を合わせるプレイベントが開催されました。インドからは6名、日本からは4名の学生が参加し、アイスブレイクのミニゲームで和やかな雰囲気を築いていきました。この交流を通して、インドの子どもたちの目が輝いた瞬間が印象的でした。

"教育は未来への道であり、私たちの役割はその道を開くことだ"と、代表理事の山本氏が述べています。教育を受けられない状況を変えるために、自らの経験を後押しし、一歩踏み出す大切さを強調しました。

将来への道筋

提携によって、双方にとっての教育機会が拡大し、異文化理解が深まることを目指しています。特に、日本の学生は、インドの学生との交流を通じて、視野を広げ、多様な価値観を学ぶことができるでしょう。また、インドの子どもたちには質の高い教育環境が整えられ、将来の職業選択の幅も広がることが期待されています。

企画責任者の太田氏は、オンラインの力で距離を越えることの重要性を語りました。多様な背景を持つ学生同士が直接コミュニケーションを交わすことで、先入観を打破し、互いの理解を深めていくことができると確信しています。

次世代を担う子どもたちにとって、このプロジェクトが新たな学びの機会となり、未来に期待を持つきっかけとなることを願っています。