DataLabs、東京都の認定を受ける
DataLabs株式会社が東京都の新事業分野開拓者に選ばれ、先端技術を利用した港湾施設の管理改善が認められました。この認定により、東京都の機関はデータラボのサービスを随意契約で利用できるようになりました。この取り組みは、老朽化したインフラの維持管理が困難になっている自治体にとって、非常に重要です。
課題と背景
日本各地の自治体で共通する問題の一つが、老朽化するインフラ施設の管理です。特に港湾施設においては、管理図面が存在せず、必要なデータが更新されないことが多く、点検や補修作業を行う上での非効率性が問題視されています。東京都港湾局でも、関連する設計や資料作成に時間がかかっていました。
取り組み内容と成果
DataLabsは、港湾施設の測量作業を従来の方法から、LiDAR技術を使用したiPadによる点群データ取得に置き換えました。この新しいプロセスにより、図面や数量情報が自動生成され、業務プロセスが効率化されました。その結果、測量から図面作成までの作業時間が最大で80%も削減されるという評価が得られました。さらに、生成された3Dデータは、関与する事業者間での業務改善にも寄与しています。
従来方法との比較
従来の手法では、手作業での測量や、図面作成に長時間がかかっていましたが、新しい方法では一人が広範囲でデータ収集を行うことが可能です。これにより、作業のスピードと効率が向上しています。
Hatsulyについて
Hatsulyは、インフラ補修工事での調査作業や図面の自動作成を実現するシステムです。スマートフォンやタブレットを使って取得した3次元データを元に、詳細な検査情報を自動算出し、帳票や図面も即座に作成できます。これにより、インフラの調査から施工までの過程において大幅な効率化が期待されています。
今後の展望
DataLabsは、今後もHatsulyを通じて港湾局以外の様々な部署での課題解決を目指します。また、工事業者と情報を常に最新の状態で共有できるシステムを構築し、作業の手間を削減することに貢献します。さらに、最新情報を用いた図面出力により、発注や設計、管理業務の効率化にも寄与することが期待されています。
Hatsulyウェビナーの開催
5月21日(水)には、IHIインフラ建設との共同ウェビナーを開催します。このセッションでは、3Dインフラ補修システムHatsulyを用いた事例についての講演が予定されています。興味のある方は、ぜひご参加ください。
会社概要
DataLabs株式会社は、東京都中央区に本社を置くスタートアップ企業で、「3次元データで建設業を変革する」をミッションにしています。様々な建設業務を効率化するためのクラウドシステムを提供しており、代表的なプロダクトには「Modely」と「Hatsuly」があります。
【会社情報】
- - 社名: DataLabs株式会社
- - 所在地: 東京都中央区日本橋小舟町8-6
- - 設立: 2020年7月
- - 代表: 田尻 大介
- - URL: DataLabs
【お問い合わせ先】
広報担当:
[email protected]