キリングループ、聴覚障害者向け手話リンク導入でコミュニケーション向上を目指す
キリングループが手話リンクを導入
近年、障害者への配慮が社会全体で求められる中、キリングループが新たな一歩を踏み出しました。2025年の秋、同社は聴覚障害のあるお客様とのコミュニケーションを円滑にするために、一般財団法人日本財団電話リレーサービスが提供する「手話リンク」を導入します。このサービスは、聴覚に障害のある方々が電話を通じて手話通訳オペレーターとつながり、スムーズにお問い合わせを行うことができるものです。
手話リンクとは
「手話リンク」は、特定の電話窓口に通訳オペレーターを介して、利用者が日本手話で電話を利用できるサービスです。法律に基づいて整備された公共インフラとして、障害者差別解消法の一環として導入されています。これにより、聴覚障害者の方々が情報にアクセスできるよう配慮され、より良いコミュニケーション環境の構築が実現されます。
具体的には、キリングループの商品情報サイト内にあるお客様相談室フリーダイヤルの下に設置された「手話で電話をかける」ボタンを押すことで、手話通訳オペレーターに接続され、迅速かつ安心して疑問や問い合わせを行える仕組みが構築されています。これにより、聴覚障害を持つお客様も、キリングループの商品やサービスについて不安なく問い合わせることができる環境を目指しています。
企業の責任と人権への配慮
キリングループの社長、南方健志氏は、同社が「キリングループ人権方針」に基づき、全てのステークホルダーの人権を尊重し、顧客の満足と安全・安心な商品及びサービス提供に取り組む姿勢を示しています。この方針に則り、キリングループは社会課題の解決に寄与しつつ、属性に応じたサービスへのアクセス向上を進めています。
今後の展望
この手話リンクの導入は、キリングループが掲げるInclusive Society(包摂的社会)というビジョンの実現に向けた重要なステップです。日本の法律が改正される中、令和6年度からは、合理的配慮が義務化されるため、このようなサービスは今後さらに多くの企業に求められることが予想されます。キリングループは今後も、このような取り組みを通じて、社会の中で誰もが安心して利用できる環境を整備していくことでしょう。
私たちも、キリングループの進化とともに、より多くの人々の声に耳を傾ける時代を迎えていることを実感しています。手話リンクの導入は、その第一歩となるでしょう。キリングループの取り組みが、より多くの企業へと波及し、日本全体が一層包摂的な社会へと進化していくことを願っています。
会社情報
- 会社名
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キリンホールディングス株式会社
- 住所
- 東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
- 電話番号
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03-6837-7000