横浜に新たに誕生した障害者支援施設「COLORS弘明寺」の特色とは

障害者支援の新しい風「COLORS弘明寺」

2022年8月1日、横浜市南区に新しくオープンした就労継続支援B型事業所「COLORS弘明寺」。この施設の特色や代表の思いについて紹介します。

背景にある代表の経験

代表の清水さんは、かつて鬱病を経験したことがきっかけで、障害者支援の重要性を実感しました。働き盛りから急に仕事ができなくなるという事態は、自身にとって未曾有の出来事であり、多くの不安や困惑を抱きました。また、元の職場で障害のあるスタッフの教育係を務めた経験から、障害者が直面するさまざまな壁に気づきました。これらの体験が、COLORS弘明寺の設立につながったのです。

COLORSの意味

「COLORS」は、多様な個性を持つ人々が集まり、自分の持つ色を大切にできる場所を目指しています。利用者一人ひとりが自分の色を描き、仲間との色を組み合わせることで、豊かな表現が生まれることを願っているのです。

特色ある支援内容

COLORS弘明寺では、一般的な就労支援事業所が提供するシンプルな作業に加え、利用者が自分の興味や好きなことに応じた作業を選べるようになっています。具体的には、「竹コップ製作」「メダカの飼育」「コーヒー豆の選別・焙煎」など、多彩な作業メニューが用意されています。この取り組みにより、利用者は楽しみながら通所し、自分に最適な作業形態を見つけることができます。

工賃の充実

COLORS弘明寺では、工賃の面でも特徴があります。一般的な障害者支援事業所の工賃は約1.5万円ですが、COLORS弘明寺では最大で月に2万4千円、1日あたり1200円を目指せる仕組みが整っています。この取り組みは、経済的な不安を少しでも軽減することを目的としています。

ファッションブランドとのコラボレーション

この支援施設では、支援内容の一環として、同名のファッションブランド「COLORS」とのコラボ企画も用意されています。利用者が自身のデザインしたアイテムが商品化されるチャンスがあり、プロデューサーやデザイナーの監修の下、特別なアイテムが生まれる仕組みです。これにより、利用者のクリエイティビティを発揮する場が提供されています。