ひとり暮らしのシニアに向けた新たな支援の取り組み
福岡県直方市で、ひとり暮らしのシニアを支える新たなプロジェクトがスタートしました。高齢化社会が進む中、現在、約700万人のシニアがひとり暮らしをしており、その多くが孤独感を抱えています。特に、80歳を過ぎると友人や知人との交流が減り、会話をする機会が乏しくなります。このような問題を解決するために、シニアと地域住民をつなぐ新しい仕組みを作り出すことが目指されています。
背景と課題
ひとり暮らしのシニアの中で、約半数は2~3日に1回以下の頻度でしか会話をしていないとされています。孤立は深刻な問題で、年間の孤独死者数は3万人を超えることが予想されています。多くの高齢者が地域との繋がりを持たず、生活している現状があります。特に、現役時代の生活スタイルが、そのまま維持できなくなった高齢者が多く、生活が孤立してしまうのです。
これは家庭環境、地域社会の変化が影響しており、子どもが離れた場所に住んでいるため、直接的なサポートが難しい状況が続いています。こうした孤立を避けるためには、日常的に会話をする相手が必要です。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、スマートフォンを活用した地域との繋がりを強化し、ひとり暮らしのシニアが安心できる環境を整えます。その方法としては、以下の3つが挙げられています:
1.
リモート見守りサービス:スマホを使って地域の人々と連絡を取ることで、交流のきっかけを作る。
2.
地域情報の提供:シニアの日常生活に役立つ情報を地域の人々から得られるようにする。
3.
学び合いや居場所づくり:地域の住民と相互に支え合うための学び合いの場を設ける。
この取り組みは、シニアがスマートフォンを使うことによって自分のプライバシーを保ちながら、人とのつながりを持つ機会を増やすことを可能にします。実際に、スマートフォンはすでに多くのシニアの手の中にあります。全世帯の90%、70歳以上のひとり暮らし世帯でも69%がスマホを所有し、地域での支援が短期間で広がる可能性があります。
具体的な行動
このプロジェクトが成功すれば、ひとり暮らしのシニアにとって、地域の支援が身近であると感じられるようになります。実際、2023年1~3月に行った社会実証では参加者の98%が「使いたい」または「友人に勧めたい」と回答しました。市民にも高い支持を得ており、孤立防止に向けた取り組みを継続して進めるために、今後さらなる改善を進める必要があります。
クラウドファンディングの展開
プロジェクトの資金調達のため、2023年12月19日から2024年1月30日までクラウドファンディングを行います。目指す金額は800万円であり、集まった資金はアプリ開発や人件費に充てられます。このアプリは、ひとり暮らしのシニアだけでなく、親しい家族や友人にも無償で利用できるようになります。
最後に
この取り組みを通して、私たちは高齢社会における新しい地域モデルを形成し、孤独感を軽減することを目指しています。市民の皆様のご支援をお待ちしています。ひとり暮らしのシニアが安心して生活できる社会を共に築いていきましょう!
問い合わせは、Team Nogataの広報担当、高嶋までお気軽にご連絡ください。
団体名: Team Nogata
所在地: 福岡県直方市
代表: 高嶋正治
HP:
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