発泡スチロールを構造材に変える新技術と実験会のご案内

発泡スチロールを強化！愛知レジンの挑戦

愛知県名古屋市に本社を構える株式会社愛知レジンは、発泡スチロールを強固な構造材に変える画期的な実験会を2025年2月25日（火）に実施します。この試みは、近年の災害時における迅速かつ効果的な対応が求められる中、簡単に入手できる材料を使用して、即座に利用可能な住居を提供するためのものです。

実験会の背景と目的

今回の実験会では、自社開発の特殊塗料「レッドコートUS」を活用し、発泡スチロールを短時間で強化する様子を実演します。この塗料は二つの成分を混ぜた吹き付け型で、約2分で瞬時に硬化する特性を持っており、塗装後は強度と柔軟性を併せ持つ仕上がりとなります。これは、災害時の一時避難所や防災施設など、様々な場面での利用が期待されます。

実験の流れ

当日は、まず株式会社愛知レジンの代表取締役である今野太郎氏が開会の挨拶を行い、実験会の目的や内容について詳しく説明します。そして、参加者は実際に簡易ハウスの各パーツにレッドコートUSを吹き付け、その過程を体験いただきます。塗料が発泡スチロールにかかることで、どのように強化されるのか、参加者の皆さんが目の当たりにすることになります。ブース内では、簡易ハウスが完成するまでの時間をカウントし、その完成度を実感していただきます。

簡易ハウスの構造

実験会において制作する簡易ハウスは、最大で大人8人が入ることができるサイズ（居住スペース約1.8m×1.8m）を目指します。塗装前の発泡スチロールの状態と、レッドコートUSで処理された後の比較もご覧いただけます。塗装後は凄まじい耐久性を誇り、実際にハンマーで叩いても全く問題ないほど、強固なものになります。

愛知レジンとその技術

株式会社愛知レジンは、2003年に創業以来、床塗装を専門に手がけてきました。21年という長い実績を持つ同社は、自社で一貫した施工管理や塗料開発を行っているため、高品質な塗装サービスを提供しています。また、2023年秋には名古屋工業大学との共同研究を通じて、レッドコートUSが耐久性に優れるという報告があり、今後の広範な応用が期待されています。