すかいらーくHDが「AYUMI Scan」を導入
株式会社AYUMI BIONICSが開発した「AYUMI Scan」が、すかいらーくホールディングスで正式に導入されることになりました。この新しい身体機能測定ツールは、特に中高年従業員の転倒リスクの評価と予防に寄与し、より安全な職場環境の実現を目指しています。
導入の背景
すかいらーくHDでは、定年後も「ベテランズ」として再雇用が可能な制度を設け、高齢な従業員が長く活躍できるような環境を構築しています。従業員の多様性を重視し、同社の工場では労働災害防止活動を推進しています。特に、加齢に伴う身体機能の低下による転倒事故防止に対する取り組みが重要視されています。
同社酒々井MDセンターでは、60歳以上の従業員対象に体力測定を行っており、自己認識と実測値との乖離を明らかにして、体力増進への意識を高める試みを続けています。しかし、深夜や早朝勤務の従業員が多いため、従来の測定方法が現場の負担となっていました。そのため、効率的に体力を測定できる方法が求められていたのです。
AYUMI Scanの導入詳細
すかいらーくHDでは、さまざまなツールを比較し、「AYUMI Scan」の導入を決めました。これにより、スマートフォンやタブレットで簡単に身体機能を測定できます。AIが画像を解析し、短時間で筋力やバランス、柔軟性を測定することが可能です。測定結果はクラウドに保存され、個人や部署ごとのリスク評価に活用されます。
測定では、タブレットが会議室に設置され、従業員は製造ラインごとに指定された時間に測定を行います。結果はレポートにまとめられ、総務部門が従業員と面談を行う際に活用されます。これにより、安全に健康に働けているかをチェックし、フォローアップが行われます。
2024年から運用が本格化し、すでに全10工場で導入が完了しています。
導入による効果
「AYUMI Scan」は、測定から結果の取得までわずか5分程度で完了するため、従来の方式よりも時間短縮に成功しています。現場からは手軽さが高く評価されています。また、測定結果はWeb上で管理でき、従業員の足腰年齢や転倒リスクが分かりやすく表示され、企業全体での安全対策として活用されています。
AYUMI BIONICSは、エビデンスに基づいた心身機能データの解析を今後も進め、安全で健康的な職場環境の提供に貢献することを目指します。
この取り組みについての詳細は、株式会社労働調査会が発刊する「労働安全衛生広報 4月15日号」にも掲載される予定です。
お問い合わせ先
株式会社 AYUMI BIONICS
所在地: 東京都中央区日本橋2-2-3 RISHEビル UCF402
代表者: 田脇裕太
設立: 2022年9月
事業内容: 心身機能測定システムの開発
連絡先:
[email protected]
会社HP:
https://aymid.jp/