2022年夏季賞与・一時金の妥結水準調査
2022年の夏季賞与及び一時金についての調査結果が発表されました。東証プライム上場企業を対象に行われたこの調査では、全体での支給水準は76万5888円となり、前年同期比で6.5%の増加を記録しました。この調査は127社のデータを基にしたもので、全体の数字は単純平均として算出されており、産業ごとに見ると製造業が特に顕著な成長を見せました。
調査結果の詳細
調査結果の中でも、製造業は前年同期比で8.6%の増加を見せたのに対し、非製造業はわずか0.1%の減少にとどまりました。この結果は、コロナ禍の影響から回復している製造業の状況を反映していると考えられます。製造業の回復には、各企業が市場環境に適応する過程や、新たなビジネス戦略が寄与していると推測されています。
妥結額の推移
夏季賞与の妥結額は、過去数年にわたり波がありましたが、2022年は再びプラスに転じています。具体的には、2018年には74万6105円の支給があり、そこから順調な増加を見せていましたが、2021年に71万397円と前年を下回が、2022年に76万5888円と戻ってきました。このように、賞与の額は年度ごとに上下するものの、2022年には確実に改善が見られたことが分かります。
支給月数の増加
夏季賞与が支給される月数についても注目すべき結果が得られました。全産業の平均支給月数は2.47ヶ月で、前年の2.29ヶ月に比べて0.18ヶ月の増加を見せました。最高の支給月数は、なんと5.02ヶ月で、これも前年の3.23ヶ月から大きく伸びています。反対に最低月数も前年同期の0.75ヶ月から1.05ヶ月に増加しました。これらのデータは、企業が従業員の労働に対する評価をしっかりと反映していることを示しています。
調査方法
本調査は、2022年3月16日から4月14日の期間に実施され、対象となる企業は東証プライム上場企業の中から、労働組合が主要な単産に加盟している企業を選定しました。調査の集計においては、2018年から2022年にかけてのデータを参考にし、単純平均を用いて集計されました。これにより、信頼性のあるデータが得られています。
まとめ
2022年の夏季賞与は、企業の経済回復を反映した結果となり、多くの企業が前年比を上回る支給を行ったことが明らかとなりました。この傾向は今後も続くことが期待されており、将来的な労働市場のさらなる改善にも期待が高まります。詳細な結果は、リリース文書や『労政時報』にて今後も紹介される予定です。
本調査の詳細については、
こちらのPDFから確認できます。