渡邊嘉行博士が語る!グルテンレス習慣の重要性と健康への影響
2025年10月2日、株式会社Eight Willは「グルテン分解乳酸菌サプリメントDe-glu」オンライン発表会を開催し、医学博士で消化器の専門家である渡邊嘉行氏が登壇しました。彼は、日本におけるグルテンの影響とその対策について貴重な知見を提供しました。
グルテンの基礎知識
グルテンとは、小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンの2つのたんぱく質のことを指します。通常、これらは水を加えてこねることで結合し、特有の粘り気を持つ成分に変化します。中でも、セリアック病という自己免疫疾患は、グルテンによって引き起こされることが知られており、特に小腸に深刻な損傷を与えます。しかし、日本人のセリアック病の有病率は低く、グルテンフリーに対する意識も他国と比較して低い状況です。
しかし、ここ近年のグルテン感受性の認識が高まり、パンやパスタといった小麦製品の摂取が増える中で、グルテンが引き起こす腹痛や下痢、頭痛、さらには疲労感や関節痛など、様々な身体的・精神的な症状が報告されています。この現象は「非セリアック・グルテン過敏性」と呼ばれ、注目されています。
グルテンがもたらす健康リスク
小腸の柔毛は栄養素の吸収に関わっていますが、グルテンが摂取されると、その柔毛に粘着し、健康な状態では問題ないものの、免疫力が弱っているときに症状を引き起こす原因になります。最近の研究では、腸の健康と脳の健康が密接に関連していることが示されています。腸に負担がかかると、脳への影響もあり、不眠や精神的疲労を引き起こすことがあるのです。
グルテンレス習慣の重要性
渡邊氏は、自分の体調に合わせたグルテンの摂取量のコントロールが重要であると強調しました。「グルテンフリー」と一口に言っても、実は完全なグルテン0%というわけではありません。例えば、米粉パンには米粉のみを使用するものと、小麦粉と混合するものがあるため、市販されている「グルテンフリー」製品には注意が必要です。国際的な認証基準では、0.002%未満であればグルテンフリーと認定されるため、選ぶ際には裏面表示を確認することが重要です。
そして「グルテンレス」という概念について、渡邊博士は日常生活での実践的なアプローチを提案しました。自分の健康状態に合わせてグルテン摂取を調整することは、現代人にとって避けて通れないテーマとなっています。
De-glu(デグル)サプリメントの紹介
イベントでは、過去に韓国の伝統発酵食品から開発された「De-glu」サプリメントも紹介されました。これは、乳酸菌が最大で約70%のグルテンを分解する機能を持っており、グルテンを含む食品を摂取する際に役立つ製品です。製品はカプセルタイプと顆粒タイプがあり、生活スタイルに合わせて使用しやすく設計されています。
まとめ
グルテンに対する理解を深め、自分自身の健康を守るためには、専門家の意見を元に生活習慣を見直すことが大切です。渡邊嘉行博士の言葉を胸に、未来の健康的な生活を築き上げていきましょう。グルテンレス習慣の実践が、新たな健康のスタンダードとなることを期待します。