テニス界の未来を見据えた『JPTAコンベンション2024』
2023年11月18日、東京・品川のザ・グランドホールで「JPTAコンベンション2024」が盛大に開催されました。このイベントは、公益社団法人日本プロテニス協会(JPTA)が主催し、テニス界の現状と未来について多角的に考える場となりました。
開会挨拶と参加者の意気込み
コンベンションの開会にあたり、JPTA理事長の藤沼敏則氏が挨拶を行いました。藤沼氏は、参加者の熱意と共に、テニス界のさらなる発展を目指す意気込みを表明しました。この日、多くのJPTA会員だけでなく一般の参加者も集まり、会場は活気に満ちていました。
世界のラケットスポーツを見据えた講演
Brian Dillman氏の特別講演
特別ゲストとして登場したのは、RSPA(ラケットスポーツプロフェッショナル協会)CEOのBrian Dillman氏です。彼は、2024年9月にUSPTAからRSPAに改名された背景や、新たなラケットスポーツの可能性について熱く語りました。Dillman氏は、テニスだけでなくピックルボールやパデルなど、ラケットスポーツ全般の発展に向けた今後のビジョンを共有し、参加者の期待感を引き上げました。
スポーツの価値を語る大日方邦子氏
また、パネルディスカッションでは日本パラリンピアンズ協会の理事である大日方邦子氏が、スポーツの価値について講演しました。「スポーツはするだけでなく、見るや支えるという多様な関わり方が大切です」と語り、聴衆を惹きつけました。彼女の話は、参加者に新たな視点をもたらすものでした。
スポーツビジネスの経験を語った百北幸司氏
阪神電気鉄道の顧問である百北幸司氏もスポーツ事業に関する貴重な経験を披露しました。彼は、20年間携わってきた中でのエンターテインメント事業の発展や、球団社長時代の思い出を語るなど、聴衆はその深い知識に感銘を受けました。
認知科学とコーチングに関する道上静香氏の発表
さらに、滋賀大学の道上静香教授は、テニス選手のバイオメカニクスについての研究を紹介しました。彼女は、科学的知見をどのようにコーチングに活かしているかを解説し、実践的なアドバイスも提供しました。このような専門的な知識が、選手育成にどれほど重要かを参加者に再認識させました。
写真家宮本卓氏によるスピーチ
また、写真家の宮本卓氏が「旅する写心」をテーマに、自身のアメリカでの経験を振り返る講演を行いました。ゴルフカメラマンとしての道のりや、PGAツアーを追いかける中でのエピソードを語り、参加者の心に響くものがありました。
結論
総じて、「JPTAコンベンション2024」は、テニス界の未来を見据えた貴重な機会となりました。イベントでは、参加者同士の交流も深まり、今後のテニス界に大きな期待が寄せられる一日となったことは間違いありません。テニスの素晴らしさを広めるための取り組みは今後も続けられ、さらなる発展が期待されます。