江戸時代から愛される桜並木の再生プロジェクト
横浜市戸塚区に位置する柏尾川桜並木は、江戸時代の安政3年に植樹されたとされ、地域住民に長らく親しまれてきました。この美しい並木道は、昭和初期には関東屈指の桜の名所として知られ、与謝野鉄幹、晶子夫妻もその美しさに心を動かされ、一首を詠むほどでした。しかし、時が経つにつれ、桜の老齢化や病害により、倒れる危険が増加しています。このため、歩行者の安全を確保するために、伐採をせざるを得ない状況が続いています。
そこで、戸塚区は「江戸時代から続く桜並木を将来に引き継ぐ」プロジェクトとして、クラウドファンディング型ふるさと納税を実施することを決定しました。このプロジェクトは、横浜市の予算に加え、寄附金を活用しながら、伐採された桜の植替えや生育環境の整備を行い、保全・再生に向けた取り組みを進めます。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは令和7年4月3日から開始され、約90日間にわたる実施期間が設定されており、目標金額は700万円とされています。寄附者には、特典として新しく設置される銘板への氏名記載や、戸塚区役所のHPへの氏名掲載を行う予定です。10万円以上の寄附者は柏尾川沿いの銘板に名前を刻むことができる特権があり、1万円以上の寄附者は戸塚区役所のHPに氏名が載ることになります。これらの特典は、居住地を問わず参加希望者の名前を記載することが可能です。ただし、詳細はプロジェクトページで確認する必要があります。
さらに、戸塚区のオリジナルTシャツやトートバッグ、地元グルメや高級食器など、返礼品も充実しています。寄附を通じて地域の魅力を感じながら、桜並木の保全に貢献することができるのです。
どのように参加するのか
寄附を希望する方は、プロジェクトページ(
ふるさとチョイス ガバメントクラウドファンディング)にアクセスし、4月3日以降に参加登録を行う必要があります。市内外に住む方々が対象で、クラウドファンディング型ふるさと納税で培われた新しい寄附のカタチでもあります。戸塚区の桜の美しさを未来にも残すために、地域住民の皆さんの温かい協力が求められています。
将来への取り組み
この保全・再生計画では、令和6年5月に設立された「柏尾川桜並木保全・再生計画検討委員会」が中心となり、地域の方々とともに意見交換を重ねてきました。そして、令和7年3月に「戸塚区柏尾川桜並木保全・再生計画」として正式に策定されました。今後、令和11年の戸塚区制90周年に向けて、保全・再生に取り組んでまいります。
桜並木の持つ歴史と美しさは、一代限りで終わるものではありません。地域住民の手で、水を与え、見守りながら、次世代へと引き継いでいく努力が必要です。皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。詳細な情報は戸塚区役所のHPでもご確認ください。(
戸塚区役所HP)