RFID工具管理実証実験
2023-03-22 10:00:02

製造業におけるRFID工具管理の実証実験開始とデジタル化の重要性

RFID工具管理における実証実験が始動



KISCO株式会社と株式会社Uni Tagは、製造業におけるRFID工具管理の課題解決に向けた実証実験を、2023年3月よりスタートしました。これにより、工具管理のデジタル化へ向けた重要な一歩が踏み出されます。

日本製造業におけるDXの現状



日本の製造業では、多くの企業がデジタル化(DX)に遅れをとっているという問題があります。経済産業省の2020年ものづくり白書によれば、製造業者の58.8%が作業負担の軽減を、46.5%が労働時間の短縮をデジタル技術の利用理由に挙げていますが、実際には約80%の企業がDXに手を付けていないのが現状です。このギャップは、アナログ思考からデジタル思考へと移行する必要性を示唆しています。

工具管理のデジタル化の背景



製造現場では、工具の「探す」「管理する」「無くす」といった無駄な作業が頻繁に発生しており、工具管理の効率化は製造業にとって喫緊の課題です。RFID(無線周波数識別)技術は、これらの課題を解決する手段として注目されていますが、現時点ではすべての工具にRFIDタグを取り付けることが難しい状況です。これは、各工具に合った「タグの選定」「取り付け方法」「読み取り距離」が確立されていないためです。

業務提携による課題解決の取り組み



東洋電装株式会社は、RFID工具管理の課題に取り組むため、KISCO株式会社及び株式会社Uni Tagと技術提携を結びました。この提携により、RFタグの実証実験が始まりました。

実証実験の内容と目的



2023年3月にスタートした実証実験では、選定されたRFタグの読み取り検証が行われています。この検証は、東洋電装のDX工場で実施され、実際の作業現場からのフィードバックを得ることが目的です。KISCOとUni Tagは共同で数十種類のRFタグの選定を行い、これらが実作業環境で適切に管理されるか検証します。

デジタル技術への接触



効果的なRFID技術の導入により、作業員が自身でデジタル技術に触れる機会が提供され、デジタル思考へのシフトを促進することも期待されています。これにより、製造現場における作業の効率化と人手不足解消が図られるのです。

企業情報



東洋電装株式会社


公式サイト: 東洋電装

配電盤や自動制御盤の設計を基盤として成長を遂げ、多様な事業領域に進出している企業です。

KISCO株式会社


公式サイト: KISCO

合成樹脂や電子材料など、多岐にわたる製品群を取り揃え、時代のニーズに応える提案力が魅力です。

株式会社Uni Tag


公式サイト: Uni Tag

RFIDタグの設計、開発を中心に技術サービスを提供しており、顧客のニーズに寄り添う提案を行っています。

このように、KISCO、Uni Tag、そして東洋電装の協力によって、製造業のデジタル化に向けた具体的な一歩が確実に進められています。今後の実証実験から得られる知見が、製造業全体に波及効果をもたらすことが期待されます。

会社情報

会社名
東洋電装株式会社
住所
広島県広島市安佐南区緑井4丁目22-25
電話番号
082-831-2363

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