サバンナ芸術工科大学が取り組む新世代オフロードEV「TYRカー」プロジェクト
プロジェクトの概要
株式会社システムクリエイトは、3DNURBSモデリングソフト「Rhinoceros」を活用したサバンナ芸術工科大学(SCAD)の「TYRカー」プロジェクトについて紹介します。TYRカーは、環境意識の高いZ世代に向け、持続可能性と適応性を重視したオフロード電気自動車(EV)として設計されています。
コンセプトから設計へ
TYRカーのプロジェクトは、学生たちの革新的なアイデアから始まりました。彼らは自動車デザインと製造の可能性を探求する過程で、持続可能性、自律性、汎用性をテーマにしたムードボードと初期スケッチを作成しました。この段階では、RhinocerosのSubDモデリング機能が非常に重要な役割を果たしました。この直感的なツールを使用することで、学生たちは複雑で有機的な形状を効果的に設計することができました。特に、ZebraやEmap分析ツールを使って表面の滑らかさを視覚的に評価し、仕上がりの品質を向上させることに成功しました。
さらに、スケールと形状の感覚を具体化するためにフォームモックアップを作成し、物理的なプロトタイプと仮想プロトタイプの橋渡しを行いました。これにより、設計段階での検討がより具体的になりました。
ツールの活用と課題
RhinocerosのSubDモデリングに加えて、チームは3Dスキャン技術も取り入れました。物理プロトタイプのデータをキャプチャし、RhinoにインポートしてNURBSモデリングを行いました。この方法により、スキャンされたデータを元に正確な表面を作成し、高い精度を持つデザインを実現しました。
とはいえ、プロジェクトにはいくつかの課題が残されています。特に、3Dスキャンと物理的プロトタイプとのデータ整合性を保つことが難しく、細心のデータ調整が必要でした。そのためプロジェクト管理のために、タスクをマイルストーンに分けて一つずつ進める手法を採用しました。これにより、プロジェクトの焦点を維持し、スムーズな進行を促進しました。
TYRカーの未来
「TYRカー」は、単なる移動手段ではなく、持続可能な内装材を使用し、調節可能な座席や大型アクリルディスプレイを搭載した未来のプラットフォームです。この車両は市街地から厳しいオフロード地形まで対応でき、ゼネレーションZが重視する燃費や技術革新、環境への影響に alignedしています。
システムクリエイトについて
システムクリエイトは、ものづくり企業向けの広範なソリューションを提供しています。3Dプリンターや3Dスキャナーなどの販売からCAD/CAMソフトウェア、技術サポートまで、さまざまな分野で協力します。このような取り組みを通じて、より革新的で環境に優しい製品開発をサポートします。
会社情報
- - 会社名: 株式会社システムクリエイト
- - 代表者: 川上 正義
- - 設立: 1992年6月19日
- - 所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - TEL: 06-6618-8555
- - HP: システムクリエイト