ゼットスケーラーが発表した最新のゼロトラストソリューション
ゼットスケーラーは、米ラスベガスで開催された「Zenith Live 2025」において、自社の新たなゼロトラストソリューションを発表しました。これは、デジタル環境の複雑化を受け、「Zero Trust Everywhere」の実現を目指すものです。
企業のデジタル変革が進む中、分散化が進む組織は、IoTやOT、マルチクラウドアーキテクチャといった新しい技術を取り入れています。しかし、その一方でこれらの技術によるセキュリティリスクが増大している現状があります。ゼットスケーラーの新しいソリューションは、ユーザー、アプリケーション、デバイス、クラウド間の連携を図りながら、ネットワークのセキュリティを強化することを目指しています。
Zscaler Zero Trust Exchange™プラットフォームの強化
今回の発表により、ゼットスケーラーは自社のZscaler Zero Trust Exchangeプラットフォームに対する多くの革新をもたらしました。これにより、組織内外のエンドツーエンドのセグメンテーションが実現され、悪意のあるアクターからの脅威を排除できます。この動きは、特に拠点間やクラウド環境において顕著で、重要な資産の保護が強化されます。
それでは、具体的なソリューションを見てみましょう。
1. Unified Appliance for Zero Trust Branch
この統合アプライアンスは、拠点や工場間の通信を保護し、内部のOT/IoTデバイスをセグメント化します。このため、ユーザーは新たなジャンプホストを利用して、重要なシステムへのアクセスが可能になり、組織の管理が一層簡素化されます。これにより、脅威の横移動を防ぎ、コストと複雑さを削減しつつ、ビジネス環境を迅速に最適化可能です。
2. Zero Trust Gateway for Cloud Workloads
このソリューションは、AWSで提供されるクラウドネイティブなサービスです。組織は、エージェントや仮想マシンなしで、10分以内にワークロードとインターネット間の安全な通信を確保できます。これにより、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境内でのセキュリティが強化され、攻撃対象を効果的に減少させます。
3. Zscaler Microsegmentation for Cloud Workloads
AIを活用したこのセグメンテーションサービスは、クラウドワークロードに特化しています。ユーザーは、細かなセグメンテーションポリシーを利用して、プロセスやホストレベルでの管理を行うことができます。これにより、脅威から重要な資産を強固に保護可能となります。
4. Zero Trust Exchange for B2B
このソリューションは、パートナー間に最先端のアプリ共有プラットフォームを提供し、より安全なコラボレーションを実現します。従来の技術に代わる新たな形で、個々の組織の連携を円滑にし、機密データを守りながら合併や提携を迅速に進める手助けをします。
サイバーセキュリティの強化
ゼットスケーラーのプロダクト戦略を率いるダワル・シャルマは、「この新しいイノベーションは、ユーザー以外の領域でもゼロトラストの概念を拡大し、セキュリティを再定義するものだ」と述べています。この提案によって、組織はセキュリティの最新化を進め、リスクを軽減し、ビジネスにおけるあらゆる領域でのデータ保護が可能になると期待されています。
今後、ゼットスケーラーが提供する新たなソリューションにより、ビジネス環境がより安全に進化していくことが期待されます。