AIで防ぐ労災
2025-10-15 12:29:41

AI技術が導く労働安全の新時代!階段昇降安全カメラの誕生

労働安全の最前線



労働災害は多くの場合、労働者自身の不安全な行動に起因しています。厚生労働省の統計では、実に97.6%がこれに該当するとされています。この現状を受けて、JFE商事エレクトロニクス株式会社(J商エレ)が、JFEスチール株式会社および株式会社Lightblueと共同で開発した「階段昇降安全AIカメラ」が、2025年10月から販売を開始します。この革新的なシステムは、現場の安全性を格段に向上させる可能性を秘めています。

1. 開発の背景



工場や建設現場では、階段での転倒や転落といった危険な行動が多発しています。JFEスチールはこれまで、作業者の安全行動を促進してきましたが、単純なアナウンスでは限界がありました。そこで、AI画像解析技術を活かすLightblue社とのコラボレーションにより、階段昇降時の不安全な行動を自動で検知するシステムが誕生したのです。

2. 製品の特長



この「階段昇降安全AIカメラ」は、次の3つの不安全行動をリアルタイムで検知します。

  • - 手摺保持:手摺を正しく持っているかどうか。
  • - 昇降速度:急いで昇降しているかどうか。
  • - 昇降方法:一段飛ばしで昇降していないかどうか。

これらの行動を高精度で検知し、即座に注意を促すため、労働災害を未然に防ぐ抑止効果が期待されます。

3. 簡単設置と振り返り機能



このAIカメラは、エッジ側でAI処理を行うため、簡単に現場に設置することが可能で、専門的な知識も不要です。また、振り返り機能により、後からCSVデータや映像をもとに状況を確認することができます。これにより、事故発生時の分析や改善策を講じるための貴重なデータを得ることができます。

4. 各社の役割分担



このプロジェクトは、AI技術の開発を行うLightblue社、労働災害防止のノウハウを持つJFEスチール、そしてシステムの販売と顧客サポートを行うJ商エレの3社が、それぞれの強みを生かして実現したものです。

  • - Lightblue社:AI画像解析技術「Human Sensing AI」の開発とサポート。
  • - JFEスチール:安全要件の策定および検証。
  • - J商エレ:販売・メンテナンスを担う。

5. 今後の展望



J商エレは、今後さらにAI技術との融合を進め、予知保全機能の強化やIoTプラットフォームとの連携を図り、より付加価値の高い製品を開発する計画です。これにより、労働現場の安全性を高め、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針です。

企業としての責任を果たしながら、AI技術を駆使してより良い未来を目指します。これからの展開に、是非ご期待ください。


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会社情報

会社名
JFE商事エレクトロニクス株式会社
住所
東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル6階
電話番号
03-5203-5630

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