第5回日本ダウン症会議・学術集会が神奈川で開催、共に生きる未来へ

第5回日本ダウン症会議・第7回日本ダウン症学会学術集会が開催

2025年11月15日（土）と16日（日）、神奈川歯科大学で「第5回日本ダウン症会議・第7回日本ダウン症学会学術集会」が開催される。このイベントは、ダウン症の当事者やその家族、支援者が集まり、共に未来を考えることを目的としている。

開催の背景

大会長の小松知子氏（神奈川歯科大学）は、

「本大会のメインテーマは「わくわくする可能性〜共に考え、共に生きる〜」です。多くの人が協働し、様々な課題の解決に向けて共に考えることの重要性を強調しています。」

このイベントの特徴は、ダウン症の当事者たちがボランティアとして幅広く参加するところにあります。彼らは講座やシンポジウムの本人座長を務める他、会場案内などの役割を担います。これによって、参加者はダウン症のある人々と直接触れ合う貴重な機会を得ることができます。

学術発表のプログラム

この学術集会では、ダウン症に関する最新の情報や研究発表が行われる予定です。JDS（日本ダウン症学会）の代表理事で、大阪医科薬科大学の小児科医の玉井浩氏をはじめとする医療の専門家たちが、健康や医療に関するさまざまな学術発表を行います。また、5月号のJDS会報での鼎談に基づく研修会も予定されています。

市民公開講座の開催

16日には、参加無料の市民公開講座も行われます。この講座では、「ダウン症のある人がより良い成人期を過ごすために」というテーマの講演と、フリーアナウンサー笠井信輔氏による講演が行われる予定です。また、インスハートによる応援歌のライブや、芸人コンビ「いちごうどん」の漫才も観られます。全ての進行は、ダウン症の当事者が司会を担当します。