新社会人の転職動向
2025-05-29 11:32:38

2025年度新社会人の転職サイト登録状況の劇的な変化について

2025年度新社会人の登録動向



2025年、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、新社会人に関する登録者数の調査結果を発表しました。この調査では、入社月である4月に初めて「doda」に登録した新社会人の数が2011年の調査開始以来、過去最高を記録しました。具体的には、2025年4月の新社会人登録者数は、前年に比べて113%の増加を見せています。さらに、2011年と比較すると登録者数はなんと約31倍に達しています。

登録者数増加の背景


新社会人による登録者数の増加には、二つの大きな要因があると考えられています。

1. 給与や待遇の向上を求める傾向



まず一つ目は、より良い給与や待遇を求める傾向です。2025年に卒業する大学生の就職内定率は92.6%と過去最高を記録しました。この背景には若年層の人口減少が進み、企業が優秀な人材を確保するために待遇を良くする必要があるからです。また、物価高や金利上昇の影響もあり、賃金の引き上げが進んでいます。
2024年の春闘においては33年ぶりの賃上げが行われ、初任給を30万円以上に引き上げる企業も増加しています。このような環境下で、新社会人は「より条件の良い企業に挑戦したい」と考えるようになっているのです。

2. 転職へのポジティブな意識



次に、新社会人が転職に対して持つポジティブな意識も影響しています。現代の若者、特にZ世代は、転職を「良いこと」として捉える割合が増えています。これは「働く1万人の就業・成長定点調査2025」の結果からもわかるように、20代の約7割が転職に対して肯定的な見解を持っているためです。彼らは将来のキャリアを見据えた情報収集として、転職サービスに登録を行う傾向があります。

キャリアオーナーシップの意識



2025年の新社会人は、就職活動の経験から「自分でキャリアを選ぶ」というキャリアオーナーシップの意識が高まっています。これは、労働市場が売り手市場となっているため、自分に合った企業を自ら選択することが可能になったからです。また、企業側も新卒者の待遇を見直し、キャリアパスの提示や自分らしさを発揮できる環境を提供することが求められています。

今後も日本における労働力人口の不足が続く見込みで、2035年には労働力が1日あたり約1,775万時間分不足するという予測がされています。このため、新社会人の転職サービスへの登録者数はさらに増加することが予想されています。

まとめ



2025年度の新社会人は、自らのキャリアを積極的に選ぶ傾向にあり、今後の就職市場にも大きな影響を与えるでしょう。企業側もこの変化を受け入れ、労働環境の改善やキャリア支援に力を入れる必要があります。今後の動向に注目です。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
パーソルキャリア株式会社
住所
東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 新社会人 doda 転職サービス

Wiki3: 新社会人 doda 転職サービス

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。