自社株買い要請
2019-09-04 08:00:16
MS&Consulting社が自社株買いの実施へ向けた要請を受ける
MS&Consulting社が自社株買いの実施へ向けた要請を受ける
2020年の初頭、MS&Consulting社(以下、MS社)に対し、自社株買いの実施が要請されました。この要請は、1億円の資金で10万株の自己株式を取得することを目的としています。本要請は、特に株主の財産価値の向上を狙ったものであり、企業のガバナンスや市場での評価を見直すきっかけとなるかもしれません。
過去の取引による教訓
今回の要請の背景には、前回行われた自己株式の短期間での取得がありました。この際の取得単価は1097円であり、株価が905円であったため、実質的に高値で株式を取得してしまう結果となりました。このような高値取得は株主の利益を損ねる可能性があり、経営陣の判断に疑問が呈される要因となっています。株主総会の対策を意識した短期間の株買いは、必ずしも良い結果を生むとは限りません。
現状の経営評価と自社株買いの意義
現在、MS社の株価は実質PERが10倍以下で、歴史的な安値に位置しています。この時期に自社株買いを実施することは、EPSの向上のための理想的な機会と考えられています。加えて、今期の主な成長投資はSTARのマーケティングコストであり、大規模な資金需要が見込まれないため、自社株買いが最も効率的な投資として評価されています。更に、最低でも2億円の自社株買いを今期中に実施することが望まれています。
期待される経営の柔軟性
MS社に対する期待は、経営判断の柔軟性と機動性です。株価水準を注視しつつ、株主の利益を最大化するための判断が求められています。過去の提案例としては、中期経営計画の策定や決算期の変更、自社株買い、IR資料の充実強化などがあり、これらは全て企業価値向上に寄与するものでした。
株主提案の重要性
さらに、前田朋己氏からの株主提案が注目されています。彼は、真の独立社外取締役の選任を提案しており、株主の視点からの経営強化を期待されています。彼の経験は、ベンチャーキャピタリストとしての投資歴や行政監視における知見に基づいており、経営においても独自のアプローチが求められています。また、時価総額を意識した経営を強化することが提案されています。特に、株主総利回り(TSR)の観点からも、競合他社と比較して見劣りする株価の改善が強く求められています。
結論
MS社にとって自社株買いは、株主の財産価値向上を狙った重要なステップであり、今後の経営判断や方針の一環として大きな影響を与える可能性があります。各種指摘がある中で、柔軟かつ機動的な経営判断が期待されており、これにより株主にとって有意義な企業運営が実現されることを願っています。
会社情報
- 会社名
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合同会社カタリスト
- 住所
- 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町8-12-4
- 電話番号
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