電子書籍の新潮流
2020-07-20 15:10:09
電子書籍サービスSchool e-Libraryが有料登録者数12,000名突破の理由とは
電子書籍サービスSchool e-Libraryが登録者数12,000名突破
全国の小中高等学校向けに提供されている電子書籍サービス"School e-Library"が、ついに有料登録者数が12,000名を超えました。このサービスは定額制で、学校内で同時に41人が利用できるのが特徴です。年間契約料は税込み28,800円で、1000冊以上の電子書籍が利用可能です。これにより、多くの生徒たちに豊富な読書体験を提供しています。
コロナ禍における急成長
和して生まれたこのサービスは、2019年4月から開始され、最初はゆるやかな契約の増加が見られました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、学校の長期休校が実施されるとともに、急激に問い合わせが増加しました。学校図書館や公共図書館が閉館し、多くの書店も営業を自粛する中で、先行導入校からの評判を受けて、"School e-Library"の採用を進める学校が増えたのです。実際に利用している学校からの評価は多く、コロナ禍での生徒の学びを支える手段として注目されています。
使いやすさが支持される理由
このサービスが多くの学校に受け入れられている理由はいくつかあります。まず、特筆すべきは、一つの書籍を契約した全員が同時に読むことができる点です。そのため、教材としても利用され、授業内での活用が可能です。また、アプリをインストールする必要がなく、インターネット接続さえあれば、スマートフォンやPCから簡単にアクセスできます。
さらに、個人情報の登録が不要で、IDとパスワードの管理が学校側に委ねられているため、個人情報漏洩のリスクが低減されています。これらの使いやすさが、生徒や教員にとって大きな利点となっています。
図書館との連携
学校における図書館の役割も拡大しており、利用者のアクセスデータを定期的に提供することで、図書館の選書にも役立つ情報を提供します。これにより、学校図書館の利用促進につながる点も評価されています。実際、多くの学校で生徒に読書の楽しさを届けるための取り組みが見られます。
読書会の実施や英語書籍の導入
導入している学校の中には、特定の本をみんなで読み討論する「読書会」を開催している学校もあり、読書を通じた生徒たちのコミュニケーションの場が生まれています。また、今年度から英語での名作書籍の掲載も開始しており、将来的には100冊程度にまで拡大が予定されています。これにより国際的な視野を持った読書活動がさらに進化していくことが期待されます。
導入校の声
例えば、青翔開智中学校・高等学校では、同時に複数の生徒が同じ本を読むことができ、教材としての活用が進んでいます。また、高知県立高知国際中学校・高等学校では、災害時などの緊急時にも利用できるこのサービスを活用しており、図書館の新しい機能を模索しています。これらの導入校からの声は、"School e-Library"が教育現場においていかに重要な役割を果たしているかを物語っています。
電子書籍サービスの進化とともに、多くの学校が新しい時代の学びを実現していくことを期待したいです。
会社情報
- 会社名
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eライブラリー有限責任事業組合
- 住所
- 東京都千代田区神田紺屋町20
- 電話番号
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