沖田愛有美の個展
2024-08-26 11:52:09

沖田愛有美の個展『祝福は傷口を伝っていく』、クマ財団ギャラリーで開催

沖田愛有美が描く漆の繊細な世界



個展『祝福は傷口を伝っていく』のご案内



2024年9月26日から30日まで、東京・六本木のクマ財団ギャラリーにおいて、沖田愛有美の個展『祝福は傷口を伝っていく』が開催されます。この個展は、クマ財団の活動支援生によるシリーズ企画「KUMA selection2024」の最終回であり、沖田が漆を通じて表現する人と自然との関係性を探求する作品を発表します。

沖田は、岡山県出身で石川県を拠点に活動するアーティストで、漆を用いた絵画制作を行っています。彼女は、特に東アジアや東南アジアに見られる漆の絵画形式に注目し、それらを独自の視点で再解釈しています。漆の芸術は、日本において絵画と工芸の狭間で存在しているため、十分に普及していないものの、沖田はその特異性に美しさと可能性を見出しています。

漆を通する感情の探求



本展では、沖田が「樹皮を傷つけることで採取される漆を血の一滴になぞらえ、研ぎと描画のプロセスを通じて自律的に変化する漆を、人間と対峙する感情を持った存在のように捉えている」と表現しています。彼女の作品は、漆を共同制作者として位置づけることで、新たな視覚体験を提供します。

沖田のアートスタイル



沖田はその作品において、漆の持つ表面の光沢や色彩の層、材料の感触を大切にしています。作品のイメージだけにとどまらず、絵画自体の物質的存在を強調し、見る者に非人間的な存在との対話を促します。これまでの展示歴には、「洞穴の暗がりに息づくもののために」や「結露する森」などがあり、彼女のアートは常に自然と人間の関係を思想的に問いかけるものです。

個展の詳細



  • - 出展作家: 沖田 愛有美
  • - 会期: 2024年9月26日(木)〜9月30日(月)
  • - 開館時間: 12:00 - 19:00 (最終日は17:00まで)
  • - 入館料: 無料
  • - 会場: クマ財団ギャラリー
東京都港区六本木7-21-24 THE MODULE roppongi 206

特に、沖田の独自の視点が光る漆の作品を通じて、感覚とイメージの交差点を体験できる貴重な機会です。漆の持つ深い物質性と、感情豊かな表現が一体となったクリエイティブな世界に触れてみてはいかがでしょうか。ぜひ足を運んで、沖田の考える人ならざるものとのつながりを実感してください。


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会社情報

会社名
公益財団法人クマ財団
住所
六本木7-21-24the MODULE roppongi 203
電話番号
03-6721-7798

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