株式会社ユニオンテックが主催する「デザイナーズエッジ」第8回開催レポート
新たな空間デザインの可能性を探索する場、デザイナーズエッジが6月18日に開催されました。今回は、スモールスケールのプロジェクトに焦点を当て、建築家の坪井秀矩氏がゲストとして登壇しました。
坪井秀矩氏の設計哲学
坪井氏は「制約の中で生まれる創造」というテーマの元、彼自身の設計に対する考え方や実績を共有しました。講演では、実際のプロジェクト事例を用いて、設計における素材と場所の重要性を力説。例えば、美容室「anfrum」では、わずか15坪の空間で既存の柱と梁を巧みに活かし、秩序あるデザインを実現しました。
また、9坪しかない店舗「ICHIKŌ ICHIE」では、希少な石材を使用した什器により、素材そのものが持つストーリーを空間に組み込んでいます。これには、自然素材との対話を通じた拘りが詰まっており、坪井氏の作品に流れる哲学を垣間見ることができました。
さらに「洞川温泉醸造所」では、地域の文化と素材を取り入れて“縁側”のように開放的な建築を形成。坪井氏は「価値はスケールに左右されない」と語り、与えられた条件をいかに生かすかが設計の真髄であることを強調しました。
参加者間の活発な交流
講演後は質疑応答の時間が設けられ、学生からプロフェッショナルまで、様々なバックグラウンドのデザイナー同士が意見や経験を共有しました。このセッションは参加者にとって貴重な学びの機会となり、「また参加したい」「自分の設計にも活かしたい」といった声が多数挙がったことからも、その成果が伺えます。
次回の開催に期待
デザイナーズエッジの次回開催は7月28日で、株式会社中山佳子設計企画の中山佳子氏がゲストとなります。デザインの本質や新たな可能性を追求する内容で、学生や若手デザイナーの参加が歓迎されています。参加費は無料で、誰でも気軽に参加できるのが魅力です。
このように、デザイナーズエッジは単なる講演に留まらず、デザインの未来を切り拓くための交流・学びの場として位置づけられていることが明らかになりました。
公式情報
興味のある方は、ぜひ
デザイナーズエッジ公式ページで詳細をチェックしてください。新たな刺激と発見が待っています!