雪村周継特別展のご案内
茨城県立歴史館では、戦国時代を代表する水墨画家・雪村周継の特別展が開催されます。本展は33年ぶりの開催であり、約110点に及ぶ雪村や彼に影響を受けた絵師の作品が一堂に展示されます。この特別展では、雪村の生まれ故郷である茨城に彼の名品が里帰りし、見逃せない機会となっています。
雪村周継の魅力
雪村周継は、常陸国(現在の茨城県)で生まれ、後に小田原や鎌倉でその画才を磨きました。戦乱の中、彼は京都から遠く離れた東国で独自の画風を開き、その業績は今でも多くの人々に影響を与えています。特に、東国の自然や文化は彼の画業に大きな影響を与えており、本展を通じてその魅力に触れることができます。
展示の見どころ
1. 33年ぶりの特別展
この特別展は、茨城県立歴史館の開館50周年を記念して行われます。1992年に開催された「雪村―常陸からの出発―」以来、33年ぶりに彼の作品が地元に里帰りします。特別展では、常陸滞在期の名品が初めて公開される予定であり、期待が高まります。
2. 110件の名品が集結
本展では、雪村による名品をはじめ、彼に影響を受けた絵師たちの作品が約110件展示されます。著名な作品の中には《自画像》和《風濤図》などがあり、この機会に初めて目にする方にとっても新たな発見となることでしょう。
3. クローン文化財の初公開
さらに、本展ではクローン文化財の成果も初めて披露されます。東京藝術大学やスミソニアン協会との共同事業で製作されたクローン文化財は、通常は見られないフリーア美術館の名品に極めて近い印象を与え、驚きの体験を提供します。
展示構成
a.
第1章 常陸からの旅立ち では、雪村の常陸時代の名品が展示されます。
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第2章 禅僧としての画業 では、彼の禅僧としての面に触れる作品が紹介されます。
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第3章 山水の筆様 では、雪村の山水画の魅力が探求されます。
d.
第4章 花鳥・草虫へのまなざし では、自然への鋭い観察が表現された作品が並びます。
e.
第5章 人物・動物の躍動 では、彼の人物画の特徴が光ります。
f.
第6章 雪村に学びてでは、雪村から影響を受けた絵師たちの作品に焦点が当てられます。
g.
第7章 クローン文化財とスーパークローン文化財では、技術革新により復元された文化財が展示されます。
参加とイベント
特別展の期間中にはいくつかのイベントも行われ、講演会やワークショップなど多彩なプログラムが企画されています。特別展を見るだけでなく、さまざまな角度から雪村が生きた時代やその作品を体感する機会を提供します。
展示概要・割引キャンペーン
- - 会期: 令和7年2月15日(土)~4月6日(日)
- - 場所: 茨城県立歴史館(茨城県水戸市緑町)
- - 関連イベント: 講演会、ギャラリートーク、ナイトタイムミュージアムなど
この機会をお見逃しなく!雪村周継の水墨画の世界にぜひ足を運んでください。