20代正社員が求める新しいスキル習得の実態
株式会社ジェイックが実施したアンケート調査によると、20代の正社員の94%が「仕事で活かせる新しいスキルを習得したい」と考えていることが分かった。この調査は2025年の9月から12月の間に行われ、146名が参加した。
スキル習得の動機
正社員を対象にスキルを習得したい理由を尋ねた結果、最も多かったのは「成長を実感したいから」で、約29%の人がこの選択をした。次いで「会社やチームに貢献したいから」が24.8%、また「市場価値を高めて将来の転職やキャリアアップに備えたい」が20.3%という結果となった。「昇進・評価につながるから」といった動機は12%ほどで、若手社員が求めるのは単なる権利や地位ではなく、実際に仕事を通じた満足感や手応えであることが明らかになった。
習得したいスキル一覧
習得したいスキルについて自由記述では、以下のような意見が寄せられた:
- 同僚や上司との円滑なコミュニケーション
- 簡潔に意見を伝える力
- 価値提案ができる力
- 問題解決能力やリーダーシップ
- 英語を含む語学スキル
- CADや施工管理技士などの業務に直結するスキル
- IT関連の資格
多くの社員が特定の資格だけでなく、例えばプレゼンテーションやコミュニケーション能力の向上も望んでおり、実務を通じた成果意識が強いことがうかがえる。
行動を起こす人々
63.9%が「すでに新しいスキルを習得するための行動を起こしている」と回答した。この割合は非常に高いが、残りの36.1%は「行動を起こしていない」と回答している。
理由を探ると、60.4%が「習得しなくても業務で大きな困難には直面しない」とし、58.3%が「何から始めればいいかわからない」と答えた。さらに50%が「日々の業務に追われてる」とも述べている。スキルを習得する必要性が感じられない現状が浮き彫りになった。
企業へのメッセージ
ジェイックの近藤取締役は「最近の調査からは、若手社員が求めるのは単なる待遇の向上ではない」と述べている。彼は企業が「どんなスキルが身につくのか」「どのように成長を実感できるか」を具体的に示すことが重要であると強調する。特に、日々の業務を通じて新しいことができるようになったことや、他者にどんな価値を提供しているかを、定期的にフィードバックすることが必要だと述べている。
結論
この調査は、企業が若手社員の成長意欲を引き出すためには、スキルを体系的に教育するプログラムを用意することが重要であることを示唆している。若者の多様なニーズに応えるためには、ただ物理的な報酬だけでなく、やりがいや成長の実感が得られる職場環境を作ることが求められる。企業はこれを実現するために、もっと具体的なスキル習得プランを見せていく必要がある。