生成AI活用の特許分析サービス「パッとナレッジ」
株式会社ピクシスト(茨城県土浦市、代表取締役:関根章博)は、2025年7月14日より新たな特許調査・コンサルティングサービス「パッとナレッジ」を開始することを発表しました。このサービスは最新のAI技術を利用し、複雑で理解が難しい特許の内容を誰でもわかりやすく視覚的に示すフローチャート形式で提供します。また、権利侵害リスクの分析においても、このフローチャートを取り入れた客観的かつ透明性の高いサービスを実現しています。
従来の特許分析の課題
従来の特許クレームは、法的な正確性を重視したために、非常に複雑で理解しにくいものが多く存在しています。特許クレームの一例を挙げると、数百文字にも及ぶ長大な文章が並ぶこともしばしばです。これに加え、「前記」「該」「上記」といった指示語の使用は、特許の内容を理解する上での大きな障害となっていました。
分析を行う際には、特許の各要素を手作業で複数の構成要件に分解し、複雑なプロセスを経る必要がありました。このため、分析結果を共有し、説明する際には時間と労力を要し、業務効率が低下していました。
「パッとナレッジ」の概要
「パッとナレッジ」は、特許クレームの内容をMermaid記法を使ってフローチャートに変換します。こうすることで、難解な特許内容を視覚的に理解できるようにし、さらに権利侵害リスクの分析においても同じ手法を採用しています。この技術を活かすことで生成AIは論理的かつ効率的に分析を遂行でき、漏れや誤りの少ない高品質な結果を提供します。
Mermaid記法とは?
Mermaid記法は、簡単なテキスト記述からフローチャートやガントチャートを自動生成できる記法です。例えば、「flowchart TD; A[開始]
> B[処理] > C[終了]」といった記述を行うだけで、視覚的な図を簡単に作成することができます。
「パッとナレッジ」の3つの特長
1.
AIによる自動チャート作成: 特許の文章を生成AIが瞬時にわかりやすい図に変換します。
2.
フローチャートに基づく権利侵害リスク分析: 生成AIが体系的な思考をもって分析を行います。
3.
対話型の分析コンサルティング: 作成された図を瞬時に修正でき、設計変更に伴う影響を詳細に把握できます。
期待される効果
このサービスにより、意思決定を行う際にリアルタイムで特許権利侵害リスクを評価することが可能となり、特許戦略の最適化や開発過程でのリスクの早期発見が実現します。特許の専門的知識がない人でも分かりやすく分析結果を把握し、納得感を持って意思決定に活用できます。
対象ユーザー
「パッとナレッジ」は、特許調査が必要な研究開発部門や知的財産部門、法務部門など、広範な利用が見込まれています。さらに特許事務所や投資・M&A関係者にも最適で、技術的価値の評価や権利関係の整理を行うための強力なツールとなるでしょう。
今後の展開
株式会社ピクシストは、Mermaid記法による構造化分析を特許分野に限らず、医薬品情報やその他専門分野に応用することを検討しています。このようにして、より多くの業界でのニーズに応えることを目指しています。
お問い合わせ先
株式会社ピクシスト
担当者名:関根 章博
メールアドレス:
[email protected]
会社概要
株式会社ピクシストは、技術開発を通じて医療や介護に関する業界の負担軽減を目指す企業です。システム開発や知的財産コンサルティングを行い、デジタルテクノロジーの力で未来の医療に貢献しています。