離婚を支える新たなツール、「離婚の歩き方スターターキット」が始動
東京都に拠点を置く一般社団法人りむすびが、離婚を考える親たちを支援するための新しいWebツール「離婚の歩き方スターターキット」の開発に向けて、クラウドファンディングを開催します。このプロジェクトは、6月5日からプラットフォーム「for good」にて開始され、離婚や別居を考える親が、子どもにとって最善の選択をするためのサポートを提供します。
プロジェクトの背景
家族の形は多様化しており、離婚を選ぶ親も増加しています。しかし、離婚すること自体が家庭にさまざまな影響を及ぼすことが多く、特に子どもへの影響が懸念されます。日本では毎年約18万組が離婚し、そのうち3割ほどの親が子どもとの交流を持っていないという現実があります。離婚後の親子関係が希薄になる中、関係を維持するための方法が求められています。そこで、離婚後でも両親として協力し合うことの大切さを強調する新しい取り組みが必要とされています。
ツールの具体的な内容
「離婚の歩き方スターターキット」は、離婚を考えている親たちがスムーズに協力できるように設計されています。具体的なコンテンツは以下の通りです。
1.
離婚フェーズ確認: 現在の状況を整理し、今後のステップを明確にします。
2.
未来を考えるワーク: 離婚後の生活をイメージし、子どもへの影響を最小限に抑える方法を考えます。
3.
相手のタイプ別診断: もう一方の性格を分析し、効果的な話し合いのコツを学びます。
4.
話し合い方提案: 状況に応じたコミュニケーション方法を提案します。
5.
離婚後の養育シミュレーター: 子どもの年齢や家庭環境に基づいた養育方法を提案します。
6.
養育方法ケース紹介: 各家庭に適した養育方法を多数紹介し、選択肢を提供します。
7.
動画講座コンテンツ: 離婚や共同養育についての知識を深めるための動画コンテンツが用意されています。
このように、豊富な情報と具体的な解決策を持つツールとなっており、これまでにりむすびが蓄積してきた経験や専門家の協力を活かし、信頼性の高い内容を提供します。
社会課題へのアプローチ
日本では離婚後の共同親権が2026年に施行されることが決定しましたが、法改正だけでは親同士の信頼関係や感情の対立は解消されません。親が協力できる関係性を築くためには、実践的な支援が不可欠です。離婚したにもかかわらず、親子の絆を深めるための手段を提供することが、子どもの未来に直結するのです。
窪塚洋介さんの応援メッセージ
俳優の窪塚洋介さんが、このプロジェクトに賛同し、自身の離婚再婚、共同養育の経験を踏まえた応援コメントを寄せました。「離婚は争いではなく再出発」というメッセージを伝え、多くの方がこのプロジェクトに参加し、子どもを守るための選択肢を広げられることを願っています。
クラウドファンディングの詳細
この「離婚の歩き方スターターキット」は、6月5日から7月18日までの期間、200万円を目標にしたクラウドファンディングを通じて支援を呼びかけています。このプロジェクトが、離婚を乗り越えながらも親としての関係を築ける社会へと変わっていく一助となることを目指しています。
私たちはこのプロジェクトを通じて、ただ情報を提供するだけでなく、「子どもも親もダメージを最小限にするための道しるべ」を届けたいと考えています。ぜひご支援をお願い申し上げます。