エムティーアイ・ヘルスケアHDがファルモ株式取得、医療DX推進へ

エムティーアイ・ヘルスケアHD、ファルモ株式取得

2023年10月、株式会社エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングス（以下、エムティーアイ・ヘルスケアHD）が、傘下にある株式会社ファルモの株式を取得しました。この動きは、医療・ヘルスケア分野におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進を強化するためのものです。

これまでの経緯

エムティーアイは、2016年に株式会社メディパルホールディングスと資本業務提携を結び、協力して医療の革新を進めてきました。2021年には、エムティーアイ・ヘルスケアHDを設立し、クラウド型の電子薬歴システムを手掛ける株式会社ソラミチシステムや、母子手帳アプリを展開する母子モ株式会社、オンライン診療を行う株式会社カラダメディカといった企業を傘下に持つことになりました。

これらの企業との連携によって、両社の強みを活かした新たなヘルスケアサービスを展開してきました。しかし、さらなる成長を求めて、エムティーアイ・ヘルスケアHDはファルモの株式取得に踏み切ったのです。

ファルモとは

ファルモは、調剤薬局向けのICTソリューションを提供する企業で、「ファルモクラウド」という調剤情報ハブシステムを展開しています。このシステムを通じて、薬局は効率的な業務運営が可能となり、患者へのサービス向上にも寄与します。

課題解決に向けて

現在、保険薬局の環境は労働力不足や業務の負担増加といった課題を抱えています。このような状況を背景に、保険薬局におけるデジタルトランスフォーメーションを推進することで、薬剤師の業務効率化や負担軽減を図ることが不可欠です。

エムティーアイ・ヘルスケアHDは、ファルモの技術を活用し、地域包括ケアを支える拠点としての役割を果たす保険薬局の充実を目指します。こうした取り組みにより、地域医療の質の向上を図ることが期待されます。