江戸きものLOOKBOOK
2024-07-08 10:05:38

江戸時代のきものをデジタルで体験!東京国立博物館で「江戸きものLOOKBOOK」開催

江戸の粋をデジタルで体感!「江戸きものLOOKBOOK」が東京国立博物館に登場



2024年7月23日から9月23日までの期間、東京国立博物館では、江戸時代のきものをデジタルで体験できるイベント「江戸きものLOOKBOOK」が開催されます。

このイベントは、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター〈ぶんかつ〉とシャープ株式会社の共同プロジェクトとして、文化財の高精細画像を活用した新しい鑑賞コンテンツの実証実験として実施されます。

ファッションとして楽しむ「きもの」



江戸時代、きものは人々が日常的に着用していたカジュアルウェアでした。現代では特別な機会にしか着る機会のないきものを、当時のように気軽に楽しんでほしいという願いが込められています。

イベントでは、江戸時代のデザインブック「雛形本」を参考に、バーチャルで自分だけのオリジナルきものをデザインし、試着することができます。東京国立博物館が所蔵する名品「小袖 黒綸子地波鴛鴦模様」と「振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様」の2種類から好きな方をチョイスし、タブレットを使ってメインカラーやポイントカラーを変更することで、自分だけのオリジナルきものを作ることができます。

バーチャル試着で江戸時代にタイムスリップ



タブレットでデザインしたきものは、会場に設置された86インチの4Kモニターに投影され、バーチャルで試着することができます。さらに、指定されたポーズをとると、選んだきものの注目ポイントについての解説を聞くことも可能です。体験の最後には、自身のスマホできもの姿の写真撮影もできるので、SNSでシェアするのもおすすめです。

担当研究員からのメッセージ



「江戸きものはオートクチュールであり、その注文に用いられたのが、たくさんのきもののデザインを載せた『雛形本』です。経済力をつけた町家の女性たちは、華やかなきものを着て、互いに自慢し合っていました。元禄期だけでも23冊あまりの雛形本が刊行され、ファッションへの関心の高さがうかがえます。女性たちは、それらの雛形本を眺めながら、色を選び、刺繍や絞りなどを入れる場所を相談して、自分好みのきものをあつらえたことでしょう。ぜひ、江戸時代にタイムスリップして、どんなきものが仕立て上がってくるのか、楽しんでみてください。」

小山 弓弦葉(東京国立博物館 調査研究課長)

江戸きものLOOKBOOK 開催概要



会場: 東京国立博物館 本館1階特別3室 (東京都台東区上野公園13-9)
期間: 2024年7月23日(火)~9月23日(月・休)
料金: 総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料
主催: 東京国立博物館、文化財活用センター、シャープ株式会社

イベント限定の特典も!



イベント期間中は、アンケートに答える、またはきものを着用して来場すると、オリジナルステッカーがもらえます。3種類のステッカーがあるので、ぜひゲットしてください。

江戸時代のきものをもっと知りたいあなたへ



本館2階では、江戸時代の裕福な町人女性がまとっていたきものや帯を、当時の浮世絵や髪飾りとともに展示しています。人々がどんな風にトータルコーディネートをしていたのか、想像しながらご覧ください。

また、ぶんかつ公式YouTubeチャンネルでは、「あつ森でわかる!着物と恋心」という動画を公開しています。Nintendo Switchのゲーム『あつまれ どうぶつの森』のなかで日本美術を楽しむ、研究員の解説動画シリーズの第一弾です。本動画では、小山 弓弦葉さんと一緒に、ぶんかつが公開している夢番地「ぶんかつ島」をめぐり、江戸時代のきものを楽しく解説しています。

この機会に、デジタルと伝統が融合した「江戸きものLOOKBOOK」で、江戸時代のきものの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。


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